季節の変わり目や人間関係のアレコレ、ちょっとがんばりすぎたときetc…
毎日が楽しくても、なかなか手を切れないのが「ストレス」。でも、これ!というストレス解消法を実践したり見つけるのが、なかなか難しいという人もいるのでは?
がまんして体も心もがガチガチに凝り固まってしまう前に、上手にケアする方法をチェック。
Contents 目次
■ハーブの力でやさしくストレスケア
ストレス解消に手軽に始められるのが、体にやさしいナチュラルケア「天然おくすり」。
「天然おくすり」とは、植物の力を心身の健康と美容に活用する「フィトセラピー(植物療法)」の専門家である池田明子さんが教えてくれた、活用テクニック。
太古から体調を整えるために利用されてきた、植物。
昨今ではその働きが、科学的にも少しずつ解明されてきていて、本来自分で動くことができない植物が身を守るためにつくりだした物質「フィトケミカル成分(植物化学成分)」が、人間にも役立つ作用があると判明しているそう。
それらはどんなシーンで役立つのか?
早速ご紹介していきましょう。
■パソコン三昧で目がショボショボ!そんなときは「ラベンダー」で温湿布
「ラベンダー」のリラックス作用は、芳香成分である酢酸リナリルなどの働きによるもの。
パソコンを使い過ぎると目の筋肉が緊張して疲れてしまうため、休憩中もしくは終わったあとにラベンダーの温湿布でほぐしてあげるといいでしょう。
▼おすすめ活用法
疲れた目も気持ちもゆるむ「ラベンダー温湿布」
<使い方>
(1)ボウルなどにティースプーンで2~3杯のハーブ(ラベンダー)を入れ熱湯をそそぐ。
(2)ふたをして約5分おき、成分を抽出させる。タオルを浸して、やけどに注意しながら絞る。(端を持ち熱湯に浸らないようにして絞るとよい)
(3)(2)のタオルを適温に調整して目の上に置く。その上からラップ剤をかぶせると、熱が逃げにくくて◎。
■とにかく全身ぐったりという人は、だるさを追い出す「ティートゥリー」
抗菌力が高いことから、ニキビケアの定番となっている「ティートゥリー」。
精油を使ったトリートメントは精神を安定させ、筋肉痛などのつらい症状も和らげてくれるので心身のだるさを感じるときのケアにぴったりです
▼おすすめ活用法
爽やかな香りでだるさを追い出す「ティートゥリーマッサージ」
(1)キャリアオイル(植物油)をビーカーなどの器に入れる。
(2)(1)にティートゥリーの精油を入れる。分量は、ボディ用ならキャリアオイルに対して1%以下、フェイス用なら0.5%以下になるように希釈する(精油は1滴0.05ml)。
(3)疲れを感じた部分に2を塗り、アロマトリートメントオイルとして使用する。
このほか、精油を湯船に3~5滴たらしてアロマバスにするのもおすすめ。
ティートゥリーは粘膜の炎症を抑える働きもあるので、鼻づまりや咳など、アレルギー症状を緩和したいときにも役立ちます。
■緊張するとよく眠れなくなる人は「パッションフラワー」
日本では「トケイソウ」という名前で親しまれているパッションフラワー。
「天然の精神安定剤」と言われるのは、中枢性のアルカロイド類が神経を鎮静させるリラックス作用があるからです。
過度の緊張や不安、イライラするときなどにぜひお試しを。
さらに鎮静・鎮痙作用のあるフラボノイド類も含まれることから、不眠のときに効果を発揮。
眠りが浅いと感じたり、なかなか寝付けない日は、パッションフラワーのハーブティをぜひ飲んで。
▼おすすめ活用法
心を落ち着かせ安眠に誘う「パッションフラワーのハーブティ」
有効成分をしっかり抽出! おいしいハーブティの淹れ方
<つくり方>
(1)ティーポットとカップに熱湯を入れ、温まったらお湯を捨てる。
(2)ティーポットにティースプーン1杯分のハーブ(パッションフラワー)を入れ、熱湯を注ぎ約3分おき成分を抽出させる。
(3)ティーポットを軽くゆらし、お茶の濃度を均等にしてから、カップに最後の1滴まで注ぐ。1日3回程度、時間を空けて飲む。
ストレスと上手につきあっていくのは、現代社会に生きる万人の課題ともいえそう。
ナチュラルな「お手当」で心がほっとゆるんでくる心地よさを、ぜひ体感してみて。
※症状が重い場合は、医師の診察を受けましょう。この記事で紹介している食材や植物は食用として販売されているものをご使用ください。また、食材や植物の中には、場合によって強い作用を発揮するものもあります。そのため、現在、薬を服用している人、治療中の持病がある人、過去に大きな病気にかかったことがある人、アレルギーがある人、妊娠中の人、お子さんや高齢の人は、必ず医師、薬剤師に相談したうえで使用を検討してください。