やせ体質になるためのキーポイントは、よくかんで食事をすることと、しっかりと眠ること。この2つを習慣にできたら、食欲を抑えてエネルギー消費も促すホルモン「レプチン」が体の中で活発に働いてくれます。ぜひ味方につけたいレプチンについて、日本ダイエットスペシャリスト協会理事長の永田孝行先生にうかがいました。
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早食いはNG! 満腹中枢をしっかり刺激させて
「レプチンは1994年に発見されたペプチドホルモン。脂肪細胞から放出される生理活性物質です。交感神経を刺激してエネルギー消費を促し、肥満を抑制する作用があります」(永田先生)
肥満を抑えてくれるホルモンなら歓迎したいもの。実際にはどう作用するのでしょうか。
「食事をして血糖値が上昇すると、糖質をとったことが脳に伝えられます。脳内の満腹中枢が刺激を受けて活発に動き出すと、同時に脂肪細胞からレプチンが放出。同じように満腹中枢を刺激して血糖値の上昇を抑えます。この働きによって食欲の抑制につながるのです」(永田先生)
では、いっきにたくさんの量を食べると、レプチンもたくさん放出されるのでしょうか?
「レプチンが働きだす過程には約20~30分かかります。早食いをすると満腹中枢を刺激する前に過食になってしまい、血糖値が必要以上に急上昇することに。それではインスリンの分泌量が増えて、肥満を助長してしまいます。レプチンにはインスリンと同じく抵抗性があり、血中のレプチン濃度が高くなると効きが鈍ってレプチンの作用がなくなってしまいます」(永田先生)
せっかくのレプチンの働きを無効にしないように、早食い、ドカ食いの習慣は封印しましょう。
レプチンは睡眠とも深い関係があるのだそう。
その関係とは…?