毎月憂うつな月経痛。下腹部が痛くなったり、腰が痛くなったり…月経痛の症状は個人差も大きいものです。今回は耳ツボで月経痛をラクにするテクニックを、耳ツボ「神門メソッド」を提唱するスリムビズアカデミー校長の飯島敬一先生に教えていただきました。
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全身とつながる耳ツボで、不調を改善
毎月の月経痛「体質だから仕方がない…」とひたすらガマンしてやり過ごしている人もいるのではないでしょうか。じつは月経痛に悩む人におすすめのツボが、耳にあります。しかも気がついたときに耳をさわるだけだから、とっても簡単。
「なんで耳ツボが月経痛によいの?」と驚かれる人もいらっしゃるかもしません。じつは耳はツボの宝庫とも言われていて、体に存在するツボの約1/3が集まっています。
その耳のツボの中には、月経痛や月経不順の緩和に期待できる「子宮のツボ」があります。さらに、耳の上部には、自律神経のバランスが整うという、とっても強力なツボ「神門」もあります。
そもそも、自律神経は体のさまざまな働きをつかさどるとても大切な神経です。自律神経が乱れると、血管が収縮して血流が悪くなりやすいことから、さまざまな不調が体に現れます。毎月悩まされている月経痛も、この自律神経の乱れも大きく影響しているのです。
「子宮のツボ」+「神門」ゾーンで、つらい月経痛がラクに!
それでは、月経痛の緩和も期待できる耳ツボを刺激するプロセスをご紹介しましょう。
<刺激する場所>
「神門」ゾーン…耳の上部、神門のツボ周辺
子宮のツボ…神門のさらに奥側。耳の上部にあるY字型の軟骨のくぼみの奥にある。
(1)子宮のツボに人さし指をあて、耳の裏側に親指を当てて耳をはさむ。
(2)子宮のツボ+神門ゾーンを指でこすりながら、耳の斜め上にやさしくひっぱる 。ひっぱり始めてゆっくり7秒数えて離すイメージ。
(3)指を離すときはスッとゆっくり抜くイメージ。(1)(2)を3回くり返しましょう。
※耳にかかる髪の毛は、あらかじめヘアピンなどでとめておくと便利です。
※生理開始から3日経っても痛みが続く場合や、生理期間以外で痛みがある場合は、痛みの原因が子宮内膜症や子宮筋腫といった病気であることも考えられます。すぐに婦人科へ行きましょう。
神門と子宮のツボは、毎日気がついたときに、ぜひさわってみてください。毎日続けることで、だんだん不調が消えていき、刺激効果の持続時間も長くなっていきます。東洋医学では約2000年前から耳ツボを刺激する治療法が取り入れられていました。ぜひご自身でもその効果を実感してください!
参考『耳をさわるだけでからだの不調がス~ッと消える!』(カンゼン)
文/梅田 梓