腸の動きが悪い原因は、食生活に問題があるのか、自律神経のバランスの乱れにあるのか、自分では判断しづらいもの。そこで、以下の便秘外来で行なう問診の一部で、自分がどちらのタイプなのかチェックしてみましょう。
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問診Aに多く該当した人は、食生活に問題があるタイプ
「腸内環境を整える食べ物には、便のかさを増やし、腸のぜん動運動を促す食物繊維のほか、乳酸菌を含む発酵食品や、善玉菌のエサとなるオリゴ糖などがあります。肉食や、外食中心の食事をとっていると、こういった成分が不足し、便秘になりがちです。このタイプの人は、毎日の食事に便活食材を取り入れるのが便秘改善のポイントです」(小林弘幸先生)
問診Bに該当した人は、自律神経のバランスが乱れてる可能性大
「ストレスを抱えていると、交感神経機能が優位になり、腸の動きも悪くなりがち。また、自律神経のバランスには1日の中でもリズムがあり、交感神経機能は、朝に上がり始めて昼にピークとなり、夕方に向けて下がります。副交感神経機能は昼から上がり始めて夜中にピークとなり、朝に向けて下がって行きます。このリズムとずれた生活を送っていると、自律神経のバランスが乱れるので注意。リラックスを心がけ、生活リズムを整えましょう」(小林先生)
※問診AとBで、自分に当てはまると思う項目をチェックしてみましょう。AとBで多くチェックがついたほうがあなたのタイプです。
問診A
- 便やおならが異常に臭い
- おなかが減っても鳴ることはない
- 硬い便が出ることが多い
- いも類を食べるとおなかが張りやすい
- 野菜や発酵食品をあまりとらない
- 朝食は食べない
- 外食が多い
問診B
- 湯船に入らずシャワーで済ませがち
- 平均睡眠時間は6時間以下
- 1日でトイレに行くのは6回以下
- 慢性的に肩がこっている
- 失敗したことをくよくよしやすい
- 便秘もするが下痢もしやすい
- 手足が冷たく、顔色も悪い
Aのチェックが多かった場合
便活食をプラスする必要あり
あなたの便秘のおもな原因は、偏った食生活にありそう。食物繊維や乳酸菌、発酵食品などが不足しているのでは? 便活食を取り入れましょう。
Bのチェックが多かった場合
副交感神経が高まる習慣をプラス
あなたの便秘は、自律神経のバランスの乱れが原因の可能性大。ストレスが多かったり、生活が不規則なのでは? 副交感神経アップを心がけて。
A・Bともチェックが多かった場合
複合タイプ
問診A、Bとも同じくらいチェックが多かった人は、食生活が偏り、自律神経も乱れていて便秘が起こっている複合型。食材・習慣どちらの便活も取り入れて便秘改善を。
監修/小林弘幸、取材・文/和田美穂、撮影/小澤晶子