暑い夜はエアコンなしでは寝られないという人も多いはず。でもエアコンで汗を止めてしまうことは、安眠をさまたげる行為なのだそう。朝起きたときのベタつきやニオイをケアして、すっきり気持ちいい1日のスタートを迎えましょう!
Contents 目次
寝汗を制する3ポイント
暑い夜はエアコンなしでは寝られないという人も多いはず。
でもエアコンで汗を止めてしまうことは、安眠をさまたげる行為なのだそう。
「私たちの体は、体温を下げると眠りにつけるようにできており、足や手の指先から熱を放出したり、汗をかいて体温を下げることでスムーズに眠れるのです。寝入りばなに汗をかくのは体にとって必要なことなんです。でも気になるようであれば少しの工夫で汗の量を減らしたりニオイを予防することはできます。もし寝ている間中ずっと汗をかいているようなら、何らかの病気の可能性もあるのでいちど病院へ」(五味クリニック院長・五味先生)
朝起きたときのベタつきやニオイをケアして、すっきり気持ちいい1日のスタートを迎えましょう!
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- 風呂あがりは汗を自然に蒸発させる
遅くとも寝る1時間前までには入浴を済ませ、自然に汗をかいてじょじょに体温を下げておきましょう。寝入りばなにかく汗の量が少なくて済むはずです。
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- 水分をしっかりとって入眠
寝汗をかかなくするために水分をとる量を極端に減らすと、脱水症状になる可能性も。寝ているときには起きているとき以上に汗をかくので、十分な水分補給は必須。
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- 寝具選びにもひと工夫
明け方や夢を見て興奮したときなどに出る汗は、ニオイやすいもの。通気性がよく、汗がたまりにくい寝具や、体感温度を下げて汗をかきにくくする寝具を取り入れて。
気になる寝汗のQ&A
Q.寝ている間はどのくらい汗をかくの?
ひと晩にかく汗はコップ2~3杯程度です
寝ている間には多い人でコップ3杯程度の汗をかくとも言われていて、起きているときより多い場合も。主に寝入りばなと、明け方や夢を見ている最中など眠りが浅いときにかきます。
Q.寝汗にも「いい汗」と「悪い汗」があるって本当?
寝汗にもサラサラな汗とベトベトな汗がある!
入眠時に少しずつ出る汗はサラサラした「いい汗」。これに対して、眠りが浅いときにドバっとかく汗は再吸収が追いつかず、ベタベタと粘りけのある汗に。これがニオイのもとに。
Q.寝汗や寝具のニオイが気になります
通気性のいい寝具のチョイスや小まめな洗濯で乗り切ろう
まずは汗腺トレーニングを参考に、サラサラしたいい汗をかけるように体質改善。さらに通気性がよく汗が蒸発しやすい寝具を選ぶことも大事。シーツやカバーなど洗えるものはできるだけ小まめに洗うよう心がけて。
<汗腺トレーニング>
44度前後の熱めのお湯に手足をつけて、手足の汗腺を刺激。次にゆるめのお湯にじっくり15分程度浸かってリラックス。その後は室温で自然に汗がひくのを待って。
Q.寝汗の量は減らせるの?
体の温度をゆっくり下げれば減らせます
寝る少し前=入浴後に発汗すれば体温が下がるので、寝入りばなにかく量は自然と減るはず。寝ている間はエアコンをつけっぱなしにするといい汗をかけない体になり、かえって悪い汗を増やすことになるので、できるだけ避けて。
監修/五味常明、取材・文/遊佐信子、イラスト/いなばゆみ