ダイエットに深く関わっているのが女性ホルモン。やせやすい体をつくるために、まず知っておくべきなのが、女性ホルモンとはどんなものかということ。知っているようで知らない女性ホルモン。この機会に、正しい知識を身につけましょう!
Contents 目次
女性ホルモンは2種類ある!
「女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。このうちエストロゲンは、妊娠の準備をするホルモンです。このホルモンには、女性らしいメリハリのある体をつくったり、排卵を促し赤ちゃんのベッドになる子宮内膜を厚くして妊娠しやすい状況をつくる働きがあります。一方、プロゲステロンは、妊娠を持続させるホルモン。エストロゲンによって厚くなった子宮内膜を、受精卵が入って来たときに着床しやすいようにさらに厚くしたり、着床後、赤ちゃんが成長しやすいように子宮の状態を一定に保つ働きがあります。この2つの女性ホルモンはどちらも卵巣から分泌されます」(産婦人科医・丸田佳奈先生)
1.エストロゲン(卵胞ホルモン)
エストロゲンは思春期から分泌が始まります。女性らしい丸みを帯びた体をつくり、乳腺を刺激し、排卵を促し、子宮内膜を増殖させて妊娠しやすい状態に整える働きがあります。
2.プロゲステロン(黄体ホルモン)
プロゲステロンは、エストロゲンが増殖させた子宮内膜を、受精卵が着床しやすいようさらに厚くします。妊娠が成立したら、胎児が育ちやすいよう子宮内膜を保ちます。
女性ホルモンの正しいリズム
1.前半の2週間は妊娠の準備期間
生理の終わり~排卵日前まではエストロゲンの分泌が高まります。これにより子宮内膜が厚くなり、排卵前には子宮頸部の分泌物が増え、子宮内に精子が入りやすい状態に。
<ダイエット・美容面では…>
心身ともに調子がよく、活動的になり、ダイエットに成功しやすい時期。コラーゲンの生成も活性化し、肌にツヤやハリが出て、髪もしっとりと輝き、女性らしい魅力がアップ。
2.後半の2週間は妊娠の継続期間
排卵後~生理前はプロゲステロンの分泌が高く。子宮内膜がさらに厚くなり、妊娠が成立したら子宮内膜を安定させて妊娠状態を維持。妊娠しなかったら内膜がはがれ生理開始。
<ダイエット・美容面では…>
脂肪や水分を体にため込むように働くので、むくみや便秘になったり、イライラして過食しやすくなったりとやせにくい時期。ニキビや肩こり、頭痛などの不調も起こりがちに。
ホルモンの変動周期でやせやすさも変わる
2つの女性ホルモンは、一定の周期で変動をしています。この変動によって、やせやすい時期、やせにくい時期があるそう。
「エストロゲンの分泌が高まる生理の終わり頃〜排卵日前までは、心も体も絶好調で、運動などの効果も出やすくダイエットが成功しやすい時期。これに対し、排卵後〜生理前のプロゲステロンの分泌が高まる時期は、体に水分や脂肪をため込みやすいので、ダイエットは成功しにくい時期です。このことをふまえてうまくダイエットすれば、成功につながります」(丸田先生)
女性ホルモンの働きを理解して、やせやすい時期を狙えば、ダイエット成功間違いなしです。
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