生理前の1~2週間前から、いつもよりイライラする、気持ちが落ち込むといった症状に悩むことはありませんか? それは女性ホルモンのバランスが乱れることで起こる、PMS(プレ・メンストラル・シンドローム=月経前症候群)の影響かもしれません。
そんなときは、香りの力を借りて症状を緩和させましょう。女性ホルモンの分泌をスムーズにしたり、バランスを整えたりするアロマとともに、おすすめの楽しみ方をご紹介します。
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生理前のイライラに効果的なアロマとは?
アロマ=アロマテラピーとは、植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)や、精油の香りを用いて、心身のバランスをととのえる自然療法のこと。その歴史は古く、古代エジプトにまでさかのぼるといわれています。とくに、ストレス解消や美容に大きな効果があるとされ、日本では1990年代から注目を集めるようになりました。
イライラ解消効果のあるアロマのなかでも、とくに女性ホルモンのバランスを整えるとされているものは以下の3つになります。
クラリセージ
高さ1メートルにもなるシソ科の多年草から作られています。甘さのなかにほのかにスパイシーさが漂う香りです。女性ホルモン「エストロゲン」に似た働きをもつ成分が含まれているため、PMSや生理不順の不調をやわらげるとされています。また、たかぶる気持ちを鎮めてくれる効果もあるため、心配事や緊張で気持ちが追い詰められているときにもおすすめです。
イランイラン
熱帯地方に咲く花から抽出されています。エキゾチックでセクシーな香りが特徴。緊張感や不安感をとりのぞく効果に優れています。また、古くから媚薬にも使われるほど官能的な香りであるため、女性ホルモンの分泌を活発にし、女性を内側から輝かせてくれます。
ローズ
女性から一番人気の高い花、バラの花びらから生まれるアロマオイルです。その知名度と効能の高さから「アロマの女王」とも呼ばれます。女性ホルモンの働きを阻害する物質、副腎皮質ステロイドの分泌を抑える効果があるため、結果的にPMSの緩和に役立ちます。美肌効果やアンチエイジング効果も期待できるのもうれしいかぎりです。
キャンドルや電気を使った芳香器が専用器具としてありますが、もっとお気軽&お手軽に香りを楽しめる方法がこちらです。
ティッシュやハンカチに数滴!
ティッシュやハンカチなどにアロマオイルを数滴たらし、香りを楽しみます。香りの範囲が限定的なのが特徴。ゆったりと眠りにつきたい時には、枕元に置くのがおすすめです。満員の通勤電車や仕事中など、「イラッ」とした時には、香りをうつしたハンカチをそっと取り出して一呼吸。心強いクールダウン役にもなってくれます。
アロマバスでリラックス!
いつものお風呂にお好みのアロマオイルを5滴ほどたらすだけで、リラックス効果絶大なアロマバスに早変わり。湯気とともに香りに包まれ、心も体もやさしくほぐされます。
ふわりとアロマが香る洋服!
洗濯のすすぎの際、アロマオイルを1滴たらすことで、ほのかな香りを洋服につけることができます。動くたび香ることで断続的に嗅覚が刺激され、リフレッシュ効果も高まります。
お部屋のエアフレッシュナーに!
スプレー容器に無水エタノール(薬局で販売されています)とアロマオイルを数滴入れ、シュッシュッ! とすれば、お部屋全体がいい香りに包まれます。朝起きた後に行えば、寝覚めもスッキリ。爽やかな1日のスタートが切れるはずです。
※スプレー液が直接体に触れないようにご注意ください。
アロマをうまくとり入れて、嫌~なPMSを軽やかに乗り切りましょう!
文/FYTTE編集部