肩こりに悩む女性は多いと思いますが、毎月、生理前になるととくに肩こりがひどくなる...という人はいませんか? それは、PMS(月経前症候群)が原因かもしれません。定期的にやってくる、つらい肩こりを改善するためのケアの方法をご紹介します。
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PMS(月経前症候群)って何?
PMS(月経前症候群)とは、生理の3日~10日間くらい前に起こる、心身のさまざまな不調のことです。ほとんどの場合、生理が始まると症状は消えたり、軽くなったりします。主な症状は、頭痛や便秘や不眠などの身体的なものや、イライラしたり集中力が落ちたりするなどの精神的なものがあります。肩こりも、PMSのよく知られる症状のひとつです。
PMSの原因は、女性ホルモンの分泌が大きく変動するためと考えられています。それにより自律神経が乱れ、血のめぐりが悪くなり肩こりも起きてしまうというわけです。
PMSによる肩こり、病院や薬に頼る前に、まず毎日のセルフケアでなんとかしたいですよね。下記の対策を続けてみてください。
PMSによる肩こりはこうして解決!
通勤時に1駅手前から歩く
適度なウォーキングやジョギングなどの有酸素運動はPMSによる肩こりの症状をやわらげます。運動することで血液が循環し、血行不良の予防にもなるので、PMSには効果的だそう。なかなかまとまって運動する時間を作るのが難しい人は、通勤時に1駅手前で降りて歩いたり、家の階段を10分程度昇り降りしたりすることでも効果があります。
湯船の中で肩の上げ下げ運動
体を温め血行をよくするには、やはり、お風呂が効果的です。38度~40度くらいのお湯にゆっくりと肩まで浸かり、じっくりと体を温めましょう。浸かる時間の目安は20分前後。血行促進に効果のある入浴剤を入れたり、好みの色や香りの入浴剤を使うのもいいでしょう。湯船の中で、肩にぐっと力を入れて引き上げ、力を抜いて下ろすという動作を数回くり返すと、筋肉をすっきりほぐすことができます。
ホットタオルで簡単温熱ケア
PMSからくる肩こりのセルフケアの基本は、なんといっても温めること。もちろんお風呂で温めることが効果的ですが、入浴時間がどうしても短い人はホットタオルでの温熱ケアがおすすめ。タオルを水にぬらして絞り、電子レンジで1~2分温めればホットタオルの完成です。首から肩にかけて10分ほど温めましょう。太い血管が走っている首を温めることで、熱が効率的に全身に行き渡り肩こりもほぐれます。温めたタオルの上に乾いたタオルを乗せると、早く冷めてしまうのを防ぐことができますよ。
PMSをやわらげるビタミン・ミネラルをとる
PMSの症状は食事でも改善でき、PMSにより肩こりも和らぎます。積極的にとりたい栄養素は…
・ビタミンB6:女性ホルモンを活性化させ、バランスを整えます。かつお、まぐろ、レバーなどに含まれています。
・ビタミンE:血行改善に効果があります。ナッツ類、うなぎ、たらこ、かぼちゃなど
・ 鉄:血行をよくし、むくみをとってくれます。あさり、レバー、卵、ひじきなど。
PMSの症状は、過度のストレスや疲労、アルコール・タバコ・カフェインなどの嗜好品のとり過ぎなどでも悪化しますから、注意してくださいね。
文/鈴木みずほ