足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネス」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。「体や心の不調を解消するには、まずは自分の足裏を見てみましょう」という先生の足相診断に基づき、新連載「足裏を見ればすべてがわかる!足相診断でめざせ!健康ボディ」をスタートし、簡単にケアできるメソッドをお伝えしていきます! 今回のテーマは、「お正月に食べ過ぎ飲みすぎで疲れた胃をしっかり休ませるには?」です。足裏チェックの準備をして、お読みください!
Contents 目次
▽年末年始に食べ過ぎた人が「今」やるべきこととは?
年末年始はご馳走の食べ過ぎやお酒の飲み過ぎで、お正月太りを実感する人も多いのではないでしょうか?
何となく体が重だるい、疲れがスッキリ取れないという声もよく聞きます。暴飲暴食で胃が大きくなり、ついつい食べ過ぎがクセになる人も。思い当たる人は、すでに胃が疲れて悲鳴をあげているかもしれません。
焦ってダイエットを始める前に、まずやるべきことがあります。それは負担をかけてしまった胃をしっかりと休めること!このワンステップを入れることで、内臓の調子が整い、自然とボディラインもスッキリとしてくるのです。
疲れた胃に休息を与える、足ウェルネステクニックをさっそく始めましょう!
▽胃の疲れを見抜く!足相チェックポイント
最初にチェックするのは、自分の足の状態。足裏には手相のように足相があり、本来の体質はもちろん、現在の体や心の状態までを読み取ることができるのです。
しかも、その時の体調を反映して、足相は日々変化していきます。自分の健康状態を知るバロメーターとして、ぜひ毎日の足相チェックを行ってみてくださいね!
胃が疲れているときの足相は、こんな形で現れます。
【土踏まずの腫れ】
床に座って足裏同士をぴったりと合わせてみましょう。足裏の真ん中あたりにある土踏まずのアーチが浅くなっていたり、凹みそのものがなくなったりして、すき間が開かない状態になっていませんか?
ご馳走続きで栄養や糖質をとりすぎると、土踏まずの部分が腫れたように膨らみます。これが胃の疲れのサインです。
【親指のむくみ】
年末年始は夜中まで飲食したり、朝起きる時間が遅くなったりと、生活リズムが崩れがち。親指がぷくっと膨らみ、むくんだような感触の人は、体内時計が狂っているサインです。体内時計の乱れは、胃の調子にも悪影響を与えます。
▽胃の疲れをスッキリ流す簡単テクニック
それでは、足相のポイントである土踏まずを刺激していきましょう! 腫れている部分は、乳酸や尿酸などの老廃物がパンパンにたまった状態。これをしっかりとつぶして流します。
手はグーにして、指の第二関節の角を土踏まずに当て、老廃物の固まりをゴリゴリとつぶすように上から下に動かします。両方の足裏の土踏まずを行いましょう。胃にたまった食べものを腸へと流すようにイメージするといいですね!
イタ気持ちいいぐらいの力加減で固まりがやわらかくなるまで続けると、胃がスーッと軽くなるのを実感できると思います。
▽胃を休める養生法
食生活や運動など、日常でも胃を休める工夫を取り入れると、さらに効果的です。
【食生活のポイント】
(1)飲み物は白湯がおすすめ
朝起きたら、一杯の白湯を飲みましょう。体を温めて胃腸の働きをよくしてくれます。合わせて食事量を控えめにすると、体重ダウンにも効果的です。
(2)野菜の食物繊維を控えめに
生野菜や煮物などで食物繊維を多くとり過ぎると、疲れた胃腸には負担に。具だくさんのおみそ汁やミネストローネなど、汁もので煮込んでやわらかくなった野菜をとりましょう。
【おすすめエクササイズ】
みぞおちに両手を重ねて、時計回りにさすりましょう。胃をいたわるように、やさしくゆっくりとしたリズムで行います。胃を休め、体内時計を整える効果がありますので、テレビを見ながらなど、こまめに取り入れてみてくださいね!
胃の疲れを引きずると、ダイエットの効果も出にくくなってしまいます。足ウェルネステクニックを取り入れて、スッキリ軽やかな体を手に入れましょう。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子