仕事にプライベートに、何かと忙しい人にとって、夜は貴重な自分時間。深夜番組を見たり、スマホでネットサーフィンやゲームをしているうちに、気づいたら深夜…なんてことも。じつは睡眠不足は、食欲中枢と密接に関わる自律神経を乱すため、太りやすい体をつくる原因に! そうならないためには、どんな睡眠習慣を身につければいいのでしょうか?
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睡眠不足は太りやすい体をつくる!?
やりたいことを優先するあまり、ついつい寝不足になってしまうことって、ありますよね。ただ、睡眠不足が原因で太りやすい体をつくってしまっているかも…?
逆に質のよい睡眠をとるだけで、体脂肪を分解するコルチゾールや、筋肉の合成を助ける成長ホルモンといった“やせホルモン”が分泌され、やせ体質に変わるそう。
“寝ながらやせる”なんて夢のよう!といっても、ただ長く寝ればいいわけではありません。
「睡眠時間は長過ぎても短か過ぎても太りやすいことがわかっています。また、睡眠には質も重要。最近の女性には、睡眠が浅い人が多く見られますが、浅い睡眠では成長ホルモンがしっかり分泌されません。深い睡眠を得るには、体の深部温度を下げることが重要。体温の下がる夜9時以降は激しい運動は避けるなど、寝る前の習慣がやせる眠りにつながります」(友野先生)
【ヒミツ1】0~6時の眠りがやせホルモンを出すゴールデンタイム
「成長ホルモンは就寝後から約3時間の間に、コルチゾールは寝た時間に関わらず午前3~6時に多く分泌されます。2つのホルモン分泌の時間帯が重なると、コルチゾールが成長ホルモンの働きを抑え、やせ効果が得られません。0~6時をコアタイムとして寝ることで、成長ホルモンの分泌のピークを早めれば、2つのやせホルモンの効果を存分に受けられます」(友野先生)
【ヒミツ2】18~20時の運動で成長ホルモンの分泌アップ
「成長ホルモンを効率よく分泌させるには、入眠後早い段階で深い眠りを得ること。これを左右するのが体温です。高い体温が低くなるときに眠くなるため、寝る前に体温を上げる習慣を。運動をするなら体温の高い18~20時に行い、体温をさらに引き上げておくと21時以降に下がる体温との落差が大きくなり、入眠を促進。同時に深い眠りを得られるようになり、成長ホルモンの分泌も上がります」
【ヒミツ3】夕食では糖質を控え睡眠中も脂肪を燃やす
「人間のエネルギー源となる糖質と脂質では、優先的に消費されるのは糖質のほう。夕食では糖質を控えることで、寝ている間のエネルギーとして脂質が使われやすくなり、睡眠中も脂肪が燃える体に」(管理栄養士・大越郷子先生)。また、「血流をよくして代謝を促す納豆、リラックス効果の高い精油成分が含まれるセロリやパセリなどをとると、快眠効果が上がります」(友野先生)
取材・文/宝田明子