体重計にも毎日乗って、運動も食事管理もちゃんとしてるのになかなかやせない。そんな人は、ストレス太りタイプの「かぼちゃタイプさん」かも? ニホンドウ漢方ブティック青山店の山村紫芳さんに、気のめぐりがよくないかぼちゃタイプさんの体質改善におすすめな食事法、水分のとり方、ツボの押し方を教えていただきました。
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気太り=かぼちゃタイプさん
カロリー計算も、運動も、バッチリやっているはずなのに、結果が出なくてガチガチの固太りに。これが“気太り=かぼちゃタイプさん”の典型だそう。
「かぼちゃタイプさんは、生命エネルギーである気の流れが滞り、新陳代謝が低下しています。新陳代謝が悪いから、運動しても効率よく燃やすことができず、ダイエットの結果が出にくいのです」(相談員・山村紫芳さん)
気のめぐりを損なう最大の原因はストレス。気太りタイプは、別名「ストレス太り」タイプとも呼ばれています。
「仕事や趣味でもとにかくがんばり屋さん。でも、がんばり過ぎがストレスを生み、気の流れを悪くするのです。成功の秘訣は、ストレスのかからない方法でダイエットすること。結果を焦らず、完璧にできなくてもいいという気持ちをもちましょう」
【食べる】ムリな食事制限は逆効果に!
量を減らすより“小分け食べ”
1日3回の食事を、5~6 回に分けて食べましょう。朝・昼・晩の3食は少な目にし、間食で、おにぎりやフルーツ、ヨーグルトなどを。トータルの摂取カロリーを減らそうとする必要はありません。
早食いは避け、楽しく食べる
忙しくて早食いしたり、食事が不規則になったりしていませんか? 気のめぐりをよくするには、楽しく食べることも大切。おいしいものを、よくかんで味わいながら食べましょう。
オススメ食材
香味野菜や甘味のあるものが◎
食事では、ストレスをほぐしてくれる食材をとるのが正解。三つ葉や大葉などの香味野菜や、かんきつ類、ミントなど香りのいいものがおすすめ。胃腸を元気にしてくれる、自然な甘みがあるイモ類、豆類などもよくかんで食べましょう。
控えたいもの
激辛料理や苦いものはとり過ぎない
消化機能が弱りやすいので、胃腸に負担をかけるものは控えめに。とうがらしたっぷりの激辛料理やコーヒーなど苦味のあるものはとり過ぎないようにしましょう。脂肪分の多い肉や揚げ物など油っこいものも控えて。
【飲む】香りのいいお茶を飲み気分をリフレッシュ
何かと忙しい人が多いかぼちゃタイプさんは、ティータイムでリフレッシュするのがオススメ。飲むものにもひと工夫しましょう。
「おすすめはハーブティー。ミントやスウィートオレンジなど、自分の好きな香りのするお茶で、心身をリラックスさせてください」
ストレスで便秘しやすい人や、イライラが解消しない人は、漢方薬の力を借りるのもひとつの手。薬局で相談し、体質に合ったものを!
お茶
ジャスミン茶
ジャスミンは、気のめぐりをよくする食材。鎮静効果があり、ストレスやイライラを取り除きます。仕事や作業の合間に!
スウィートオレンジティ
オレンジ、みかんなどのかんきつ類にもストレス解消効果があり、消化機能をサポート。甘いスウィートオレンジは、気太りタイプに◎。
ミントティ
さわやかなミントは、気分を発散させ、ストレスによる緊張をほぐします。清涼感のある香りで、気持ちの高ぶりがスッキリ!
【押す】いつでもどこでも押すクセをつけよう!
仕上げはツボ押し。気のめぐりを助けるツボを使って、めぐりのいい体をつくりましょう。
「1日何回とか、いつ押すとか、細かい決まりごとはつくらないこと。電車の中やパソコン作業の合間など、気のついたときに押すようにしてください」
気海
おへそから指幅2本くらい下にあるツボ。気の集まるツボで、新陳代謝を高め、老廃物の排泄を助けます。両手の中指を重ねてツボにあて、「6秒押して離す」をくり返して。
内関
腕の手のひら側の中心線上で、手首のシワからひじに向かって指幅2本分くらい離れたところ。リラックス効果があります。親指の腹でゆっくり押すか、もみほぐしてもOK。
中かん
体の中心線上で、おへそとみぞおちの中間、おへそから指幅5本分上のあたり。気の流れを整え、ダイエットに効果的。左右の人さし指を重ね、「6秒押して離す」をくり返して。
監修/山村紫芳(ニホンドウ漢方ブティック青山店)、取材・文/江口知子