「冷えは万病のもと」というように、冷えが原因でさまざまな不調を引き起こしてしまいます。寒くなっていくこの季節、冷えに悩まされている人も多いのでは…? その冷えはもしかすると、腸が冷えているのかもしれません。この冬は、腸から温めて、冷え知らずの体になりましょう!
Contents 目次
■腸が冷えるって?
腸が冷えると腸の機能が落ちて、栄養がうまく吸収されず代謝がされにくい体に。また、腸の運動が鈍くなり便秘しやすくなってしまいます。
それによって、老廃物が腸に溜まることで、有害なガスが全身へとまわり、さまざまな不調を引き起こしてしまいます。
■冷えると病気にもかかりやすくなる
腸には60%以上の免疫細胞が存在しています。つまり、腸が冷えていると免疫機能が低下し、外からやってきた病原体に打ち勝つことができず、病気にかかりやすくなるのです。
逆に、体温が1℃上がると免疫機能は30%上がるといわれています。
腸を温めることはとても大切ですね。
■腸を温める発酵食品を活用しよう
発酵食品と聞いて何が浮かびますか?
納豆、しょうゆ、みそ、酢、漬物、ヨーグルト、チーズ、キムチ…
世界にもさまざまな発酵食品が存在しますが、日本は発酵王国とも呼ばれているように、私たちの身近な食事に数多くの発酵食品が存在しています。じつはこの発酵食品、腸を温めるにはぴったりの食材なのです!
そもそも冷えとは、血行不良の状態です。
大豆を発酵させるみそやしょうゆ、納豆には、発酵過程で生成されるピラジンという血液をサラサラにしてくれる物質が存在します。納豆のナットウキナーゼも同様の働きをすると言われています。
つまり、栄養がきちんと吸収され代謝がよくなり、腸が温まることで、腸の働きを活発にしてくれます。また、発酵食品は酵素も豊富で、消化を助ける働きをします。酵素は高温で失活してしまいますが、発酵食品そのものが善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える役割を果たします。
■腸を温めるおすすめ発酵レシピ
今回は、どのご家庭にもあるみそを活用した3品をご紹介します。
血行促進の効果のあるねぎやしょうが、ごま、腸内環境を整えてくれるごぼうや玉ねぎを使い、さらに温め効果が期待できる3品にしました。スパイスや唐辛子も体を温めるのに最適です。
*おからと豆腐のつくね
<材料>(4人分)
乾燥おからパウダー…20g
木綿豆腐(水切り)…1丁
ねぎ(みじん切り)…60g
エリンギ(みじん切り)…30g
しょうが(すりおろし)…1/2片(4g)
みそ…大さじ1と1/2
ねりごま…小さじ2
塩…ひとつまみ
米粉…大さじ1
<作り方>
※オーブンを200℃に余熱しておく。
1、ボウルにすべての材料を入れ、混ぜ合わせる。
2、形を成形し、竹串をさす。
3、オーブンで200℃、15分~焼く。
※焼きたては崩れやすいので、少し冷ましてから取り出してください。
*根菜のピリ辛和え
<材料>(4人分)
ごぼう…100g
にんじん…100g
A
みそ…小さじ2
みりん…大さじ1
豆板醤…小さじ1/4
<作り方>
1、鍋に大さじ2(分量外)の水を入れ、ごぼう、にんじん、塩ひとつまみ(分量外)を入れ、ふたをし、火が通るまで弱火で蒸し煮する。
2、Aを混ぜる。
3、(1)に(2)を和え、弱火で1分火にかける。
<ポイント>
冬が旬のごぼうは食物繊維が多く、腸のデットクス効果があります。豆板醤に含まれる唐辛子は血行促進の効果があります。
*大根とほうれん草のポタージュ
<材料>(4人分)
大根(1㎝角)…100g
たまねぎ(みじん切り)…120g
ほうれん草(2cm幅)…1株
豆乳…300ml
水…200ml
塩麹…大さじ2
みそ…小さじ1
シナモン…小さじ1/4
<作り方>
1、鍋に大さじ2の水(分量外)を入れ、たまねぎ、大根、塩ひとつまみ(分量外)を入れ、甘い香りがするまで、蓋をし、弱火で蒸し煮する。
2、(1)にほうれん草を加え、青々とするまで、蓋をし、弱火で蒸し煮する。
3、(2)にシナモンを加え、フードプロセッサーでピューレ状にする。
4、(3)を鍋に戻し、豆乳を加え、沸騰しないように弱火で火にかける。
5、(4)の火を止め、塩麹、みそをいれ、味を整える。
いかがでしたでしょうか? 発酵調味料と体を温める食材を掛け合わせて、腸を温め、この冬を乗り切りましょう!
*写真も本人によるもの。