足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネス」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。「体や心の不調を解消するには、まずは自分の足裏を見てみましょう」という先生の足相診断に基づき、簡単にケアできるメソッドをお伝えしていきます! 今回のテーマは、「真冬のツラい冷えを解消するための足の健康法」です。足への刺激で芯から体が温まるのをご実感ください!
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どこが一番冷えている? 冷えの原因をチェック
2月も節分を過ぎ立春を迎えると、暦の上では春を意識するようになりますが、じつは冬の寒さはピークを迎える時期でもあるのです。全国の気温はほぼひとケタ台となり、雪の降る地方では、積雪量が最深となることも! 沖縄ですら上着や長袖が必須となります。
そんな底冷えのするような毎日では、体の冷えがツラいと感じる方も多いのではないでしょうか? 上着を着こんだり、温かい飲み物を飲んだりして冷え対策をしているつもりでも、なかなか冷えがなおらない、という声もよく聞きます。
ひと口に冷えと言っても、その原因はじつはさまざまなのです。自分の冷えがどの原因によって起こっているのかを知り、自分の体の状態に合った冷え対策をプラスすることが解決の早道です。
あなたの冷えの原因は、足裏にある足相が教えてくれます。まずは足裏をチェックしてみましょう!
これが冷え体質のサイン! 足相チェックポイント
足裏には手相のように足相があり、本来の体質はもちろん、現在の体や心の状態までを読み取ることができます。
なんだか調子が悪いな、と感じたら、足相をチェックしてみましょう!足相は体調に応じて毎日変化していくものなので、その日の不調の原因を知ることができますよ。
今回は冷えの原因を知るために、足裏をさわってどこが一番冷たいかを調べてみましょう! 冷たいと感じる部分によって、冷えの原因が変わってきます。
【足の指先】
足の末端である指先が冷たい場合は、その冷えは自律神経の乱れから起きています。不規則な生活や、ストレスを抱えることでも自律神経のバランスが崩れてしまいます。生活リズムを見直し、リラックスする時間を持つと良いですね。
【足裏の真ん中】
足裏の真ん中が冷たいのは、体の内臓が冷えているサインです。白湯などの温かい飲み物を摂って、内臓を温めてあげましょう。
【かかと】
足裏にある反射区では、かかとは生殖器と対応したゾーンです。かかとが冷たい人は、生殖器の不調が冷えを引き起こす原因となっています。下腹部を冷やさないように心がけましょう。
【足裏全体】
足裏全体が冷たい人は、全身の血流が悪くなり、冷えが酷くなっています。温かい食事を摂ったり、運動をしたりすることも、全身の血行を良くすることにつながります。
冷えの感覚が麻痺してしまってわかりづらい、という場合もあるかもしれませんね。手で足裏に触れてみて、手のほうが温かいと感じるようならその部分が冷えている場所です。
また、その冷えが慢性的なものかどうかを見極めるポイントがあります。こんな足相が出ていないか、チェックしてみてください。
【足の色が白い】
足の色が白く、特に足の甲が白い場合は、その冷えは慢性的なものです。体質的な血行不良が冷えの原因になっているようです。
【足の指先に赤い部分がある】
足の指全体ではなく、1~2本だけもしくは部分的に赤い色ムラができていませんか? このような足の指は、一過性の冷えの特徴です。慢性的な冷え体質にならないように、しっかりとケアしていきましょう。
ポカポカを実感!足から“冷え取り”テクニック
冬場の足はブーツなどで覆われて、意外と動かす機会が少ないものです。意識的に足を動かすストレッチが、この時期の冷えには効果的です。
(1)足首を回す
足のつま先を床につけるようにして、足を伸ばした状態で行います。両足首を外回し、内回しにぐるぐると回しましょう。足首を回すと滞っていた血行がよくなります。だんだんと全身が温まってくるのが感じられると思います。座っているときなどにこまめに行うといいですね!
(2)足の指をストレッチ
足の指を手前(足の甲側)に反らしたり、向こう側(足裏側)に倒したりして、ストレッチを行います。手のひらで足の指全体を同時につかんで行ってもいいですし、1本ずつ行ってもいいでしょう。
(3)足の指の腹を1本ずつつかむ
足の指腹を1本ずつ手で包み込み、つかむようにして刺激します。親指には、自律神経の乱れを整えるのに効果的な反射区があるので、特に念入りに行いましょう。
(4)ふくらはぎをさする
仕上げに両方のふくらはぎを、手で下から上にさすり上げるようにしてマッサージします。
季節限定?!和スイーツが体を温める
冷えに悩んでいる人は、ふだんから体を温める食事や飲みものをとるように心がけていると思いますが、じつはこの時期は意外な食べものに体を温める効果があります。
その食べものは、和スイーツです! 一般的に甘いものは体を冷やすと言われていますが、この時期に食べる和スイーツには、体を温める効果があるのです。あんこ入りの和菓子や羊かんなど、特に小豆を使ったスイーツがおすすめです。
2月はバレンタインがありますが、チョコレートなどの洋菓子は体を冷やしてしまうため、冷えには禁物。代わりにココアなら、体を温めてくれますよ! 甘いものはお腹だけでなく、心も満たしてくれますね。
足から“冷え取り”対策を行えば、全身がポカポカと温まります。今一番の寒さのピークを乗り切りましょう!