足裏は体全体の反射区になっていて、全身のさまざまな部位や臓器とつながりのあるツボが存在するといいます。特別な道具を使わずに、足指付近に多くあるツボを刺激できる、足指ひらきを中国健康コンサルタントの邱淑恵さんに教えていただきました。
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足指をひらいてツボを刺激する
足指をひらくだけで、ツボを刺激することができるなんてとても簡単ですが、足指ひらきを行うと一体どんな効果が期待できるのでしょうか。
「東洋医学では、気の流れである“経絡”が滞ることで、体調が悪くなると考えられています。特に足先には多くのツボが集まっており、そこを刺激することで肩こりや頭痛などの不調改善につながります。また、女性は靴やストッキングなどによって足指が圧迫され血流も滞っていることが多く、それがトラブルの原因になっていることも。そういった意味でも、足の先端を動かすことはとても大切なのです。足指ひらきは、足の指をひらくという一つの動作で、経絡の流れと血流の両方を一度に改善することができます。また、道具や場所も必要なく、自分の手で強さを調整しながら行えるので、とてもお手軽です」(中国健康コンサルタント 邱淑恵さん)
足指を動かす心地よさを実感! 「足指ひらき」のやり方
まずはウォーミングアップから始めましょう。
<ウォーミングアップ>足首を動かし指先へ血流促進
息を吐きながら、つま先部分を向こう側に倒して足首を伸ばし、3秒キープ。息を吸いながら足首をゆるめ、次に息を吐きながらつま先を起こして足首を直角に。3秒キープしたら、息を吸いながら足首をゆるめます。これを5回繰り返しましょう。
<STEP1>指を1本ずつまわす
まずは1本1本の指を根もとからまわします。できるだけ大きくまわし、指の根もとで滞った気や血液の流れを促しましょう。
- 足指を1本ずつ持ち、左右の指すべてを右まわりに5回、左まわりに5回ずつ、根もとから大きくまわします。指を持つ手と反対側の手で、足の甲などをつかんで足を固定するとまわしやすいでしょう。
<STEP2>指を前後左右にひらく
女性の足トラブルの指先は縮みこみがち。指の間を大きくひらいて、ふだん圧迫を受けている足指を解放してあげましょう。
- 隣り合った指を交互に前後させる
両手の親指と人さし指で隣り合った足指を持ち、指を押したり引いたりしながら前後に5回ひらきます。手をずらしていき、すべての隣り合った指で行って。 - 指と指の間をひらき、指同士をはなす
隣り合った足指を左右の手でそれぞれ持ち、今度は左右に横にひらきます。手をずらしていき、両足のすべての隣り合った指を各5回ずつひらきます。
<STEP3>指を手の指にはさんでしごく
手の指で足指を両サイドからはさみ、足指周りにあるたくさんのツボや反射区をまとめて刺激します。
手の指をすべて曲げ、人さし指と中指で足指を両わきからはさみます。足指を引っ張るように根もとから指先に向かって手をずらしていき、指をしごきます。両足すべての指を各1~2回行って。
<STEP4>指の間を引っ張る
指のつけ根、指の間にも多くのツボがあります。指の間の「また」部分をつまんで引っ張り上げ、心地よい刺激を与えてみましょう。
指と指の間の「また」の部分の、手の親指と人さし指で前後からしっかりはさんだら、指先の方向に引っ張り、「パッ」と手を足から離します。両足のすべての指の「また」部分で、これを各5回ずつ行って。
<STEP5>足と手の指を組んで足首をまわす
足首をまわすことで、足首に集まった気や血流の流れを動かすことができます。足指をひらいて行うことで効果はさらにアップ!
左右の指の間をひらいて右手の指を入れ、右手と左足を組みます。左手で左足首をつかみ、手足を組んだまま左足首を右に5回、左に5回ゆっくりとまわします。手足を組み替え、反対側も同様に。
普段意識していない部分だけに刺激すれば気持ちよさそうですよね。足指ひらきを行ったあとは、水を飲んで血流を流してあげるといいそうです! 早速今日のリラックスタイムにとり入れてみてはいかが?
撮影/山上忠 ヘアメイク/斉藤節子 モデル/土屋ひかる(ニュートラルマネジメント)
文/FYTTE編集部 衣装協力/ニューバランス