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老化し始めるのは30歳から! アンチエイジングの切り札とは?

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老化し始めるのは30歳から! アンチエイジングの切り札とは?

できることなら、いつまでも元気で若々しくいたいもの。そのために、日頃からサプリメントや美容アイテムを活用して、アンチエイジングに励んでいる人も多いはず。ただ、残念なことに、体の老化は20歳ぐらいから徐々に進行していると言われています。では、これ以上老化を加速させないために、どんなことを心掛ければ良いのでしょうか? コンディショニング・トレーナーの桑原弘樹先生に伺いました。

監修 : 桑原 弘樹 (コンディショニングトレーナー)

〈桑原塾〉主宰。100名以上のトップアスリートやモデルなどにコンディショニングやボディメイク指導を行うほか、15年以上にわたってスポーツ・サプリメントの開発にも携わる。著書『サプリメント健康バイブル』(学研プラス)など多数。
桑原塾

Contents 目次

アンチエイジングを始めるタイミングは30歳

出典:nd3000/shutterstock.com

みなさん、若い頃を思い出してみましょう。あの頃は、どんなに体を動かした翌日でも、疲労感をあまり感じること無く、元気に過ごせていましたよね?
それは、体の中で勝手にアンチエイジングができていたからなのです。

その能力が衰え、一気に体の老化が進むと言われているのが30代。

「体にとって大切なものは、体内でつくることができるようになっています。
自分はまだまだ若いつもりでも、実は20歳を過ぎた頃から、少しずつ老化が始まっているのです。
例えば、エネルギーを生み出すために必要なコエンザイムQ10を合成する能力や、活性酸素を取り除く能力が低下し始めるのは20歳から。
さらに30歳を過ぎると、体を動かすために重要な役割を持つ関節を作る能力や、成長ホルモン、性ホルモンの分泌量も減少していきます」(桑原先生)

若さを維持するために欠かせないのが、「成長ホルモン」と「性ホルモン」。
アンチエイジングを始めるなら、この2つのホルモンが減り始める30歳からがベストなようです。

抑えておきたい3つのポイント

出典:leonori/shutterstock.com

桑原先生によると、アンチエイジングには大きなポイントが3つあるとのこと。

まず1つ目は「抗酸化」。
体内に取り込まれる酸素のうち、2%が活性酸素へと変化します。この活性酸素は体内でさまざまな悪さをするのですが、その中には、細胞膜を酸化させる働きも。
つまり、活性酸素により、細胞がサビるということです。
前項でも触れましたが、20歳を過ぎると活性酸素を取り除く能力が低下してしまうため、抗酸化力を上げるには、活性酸素の身代わりとなってくれるビタミンA(β-カロテン)、ビタミンC、ビタミンEに加え、ポリフェノール類をこまめに摂取することが大切です。

2つ目は「抗糖化」。
酸化が錆ならば、糖化とは「コゲる」ということ。体の原料である、たんぱく質と糖が体温に反応することで、糖化が起こります。
体内で糖化が進むということは、老化が進行しているのと同じこと。
特に影響を受けるのが、血管と肌。糖質のとりすぎには、注意が必要です。

そして3つ目は「ホルモン」です。
ホルモンとは、ある特定の部位から分泌されて、特定の仕事をする物質のこと。体内に何百種類とあります。
例えば、すい臓から出て、栄養素を取り込む働きを持つ「インスリン」もその一つ。
そして、アンチエイジングと深い関わりのあるホルモンが、前項でも触れた「成長ホルモン」と「性ホルモン」です。

出典:lenetstan /shutterstock.com

「成長ホルモン」は、脳から分泌され、体の全ての代謝に関与しています。
分泌量が減少すると、疲れが取れにくいといった症状を招くことも。

「成長ホルモンを増やすには、質の良い睡眠をとることが必要です。
成長ホルモンは、私たちが寝ている間、日中に受けた心身の疲労を回復してくれています。
最も多く分泌されるのは、眠りに入ってからの90~120分。
つまり、どれだけ上手に入眠できるかが鍵になってきます」

自律神経のバランスが取れていないと、入眠がうまくいかないのだそう。
寝る前に考え事をしたり、スマホをいじるのは、入眠の妨げに。なるべく避けるようにしましょう。
もしも悲しい事があって、なかなか寝つけないときは、思いっきり涙を流すのがオススメ。
悲しいときに流す涙には、コルチゾールというストレスホルモンが多く含まれ、涙を流すことで体外へと排出されます。
また、体を動かして汗をかいたり、辛いことを人に話すのもストレス発散にはうってつけ。

「性ホルモン」は、「コレステロール」(脂質)からつくられています。
体内に入った「コレステロール」は、「プレグネノロン」「プロゲステロン」「DHEA」「アンドロステンジオン」「テストステロン」という男性ホルモンへと変化し、そこから女性ホルモンの「エストロゲン」もつくられていきます。
「エストロゲン」が減少すると、更年期障害や生理不順、月経前症候群などを引き起こしやすくなるため、注意が必要。
ダイエットによる極端な脂質カットは、「性ホルモン」を減少させてしまうので、少し注意が必要です。

「『DHEA』を増やすことができれば、結果的に『性ホルモン』の量も増えます。
そのために効果のある食材は、にんにくやタマネギ、ネギなどで、栄養素的には亜鉛やマグネシウム効果的です」

ケアしないと、どんどん老化は進みます。
いつまでも美しくいるために、アンチエイジングの切り札、「成長ホルモン」と「性ホルモン」を上手に増やしていきましょう!

文/FYTTE編集部

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