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CATEGORY : ヘルスケア |睡眠

【睡眠のお悩み解決】残業で帰宅の遅い毎日。いつも睡眠不足で体がツラいです

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仕事中に眠そうにしている女性

忙しく時間に追われ、生活習慣が乱れていませんか? そんな毎日は心身に不調をもたらします。とはいえ、「改善するのが難しい」と悩んでいる人は多いもの。
そこで、予約1年待ちの生活習慣改善サロン「Flura」を主宰する小林麻利子さんに、みなさんのお悩みに答えていただきます。
まずは、生活の中でもっとも大切な睡眠にまつわるお悩みから解消していきましょう!

監修 : 小林 麻利子 (眠りとお風呂の専門家)

SleepLIVE株式会社代表取締役。生活習慣改善サロン「Flura」主宰。
公認心理師(国家資格)合格・登録中。
「美は自律神経を整えることから」を掲げ、科学的根拠のある最新データや研究を元に、睡眠に課題を抱える方へ睡眠や入浴をはじめとした、マンツーマン指導を行う。実践的な指導が人気を呼び、 2000名以上もの悩みを解決。また法人向けに従業員健康支援や、 睡眠関連事業サポートのための顧問を行う。テレビやラジオ等多く のメディアでも活躍中。
近著に『入浴の質が睡眠を決める』(カンゼン)

Contents 目次

Case2

仕事が忙しく、毎晩帰宅は10時過ぎ。それから食事をして、ついダラダラとテレビやスマホを見てしまいます。朝は8時前に出かけるので、しっかり寝たい気持ちはあるのに、いつも睡眠不足です。

小林先生のお答え
熟睡のための準備をしながら、時間を上手に、楽しく使う

 

体温のコントロールで眠りの質を高める

階段を下りる女性

睡眠時間が短い人は、せめて眠りの質を高めましょう。よく眠るには、体温のコントロールが重要なカギとなります。
体温がもっとも低いのは朝4時ごろで、もっとも高くなるのは19時ごろです。この両者の高低差が大きければ大きいほど熟睡できるので、おすすめしたいのは18~19時ぐらいに体を動かして、体温を上げること。仕事の合間にスクワットをしたり(支障のない場所で!)、階段を上り下りして、少し汗ばんできたらOKです。
もうひとつ、眠るときに体温を急降下させると寝つきがよく、しかもグッスリと眠れます。お風呂に入って内臓など体の深部体温がグッと上がると、脳がビックリして手足や肌表面の血管を広げて放熱し、体温が下がって眠気を感じますから、疲れていても夜の入浴はマスト!
そして、40℃の湯に15分間浸かるのが、深部体温を高くする上手な入浴法です。額や手の甲からジワジワ汗が出てきたら体の深部まで温まったサインで、炭酸ガス系入浴剤を使うと10分ほどで温まります。湯の温度が低いと深部体温が上がりませんし、逆に熱くても今度は長く浸かっていられないので、気をつけて。

ヘルシーな食事も、夜遅く食べては意味がない

お皿にのったおにぎり

ただ22時過ぎの食事は遅すぎます。寝ている間に胃腸が修復されず、眠りの質も悪くなってしまう。残業の前に夕食をとるか、あるいは18時ごろにチーズやおにぎりを食べて、早く仕事を終え21時までに軽めのご飯を食べるかでしょう。夜遅く食べたもののエネルギーは、なんと75%が脂肪として蓄積され、肥満の原因になるという女子栄養大学の2009年のデータもあるのです! また、食事の時間を22時から18時に変えると、1週間で脂肪肝が15%も減少した例も。改善すれば健康になって、プラス美しくなれますよ。

雑誌やハーブティを持ち込んで入浴を楽しむ

お風呂で動画をみる女性

そもそも睡眠不足が続くと脳の機能は確実に低下して、仕事にも支障が出てしまいます。効率が悪くなって残業が増えている可能性もありますから、睡眠時間は少なくとも6時間半以上確保したいもの。朝起きる時間から就寝時間を逆算して、その1時間前にお風呂から上がるのが眠りにつきやすいタイミングです。22時の帰宅ではおそらくダラダラしている余裕はないので、“自分の時間”を浴室で楽しんでしまいましょう!
家に帰ったらソファに座らず、浴室に直行してバスタブにお湯を注ぎます。そして、濡らしてもよい雑誌にのどを潤すお水やハーブティを持ち込んで、浴槽のふたをテーブルにすれば、そこはリビング。防水ケースに入れてスマホで動画を見るのもよし。お風呂で熟睡に向けて体を整えながら、“自分の時間”を満喫したあとは、「スマホを見ない」をルールとします。

睡眠時間を確保して、自分の体は自分で守ることが大切

中には帰宅時間が深夜0時を過ぎるほど忙しい方もいますが、あまりに睡眠時間の短い生活は、一時的ならともかく、ずっと続けていればやがて体に影響が出てくるでしょう。紹介した対策を実践しても、ストレスが強すぎてバランスが取れないのです。
残業を少なくするために上司に交渉する、解消できないなら自分の働き方を考える…そんな時期なのかもしれません。万が一、体を壊して仕事を辞めることになっても、誰も医療費を出してくれず、その後の生活を保障してはくれません。自分の体は自分で守り、自分で大事にするものです。

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