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CATEGORY : ヘルスケア |食事・栄養

緑の葉も芯もぜひ食べて!春キャベツで新生活のストレス対策を!

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いろんな切り方をしたキャベツ

暖かな春の日差しを感じる日が増えてきました。春分の日を過ぎると、季節は冷たい「陰」の季節から暖かい「陽」の季節に移行します。日本において、春はまさにフレッシュな季節。新入学、就職、転職、転勤など、4月から新しい環境に飛び込む方も多いことでしょう。環境の変化は楽しみであると同時に、期待と不安で胸をざわつかせるもの。じつは、この感情が、春の不調と密接に関係しているのです。

監修 : 岡尾 知子 (国際薬膳師)

鍼灸師。国際薬膳師。国際中医師。美容・健康ライターとして長年、出版の世界で仕事をする中、東洋医学に関心をもつ。40代から漢方、薬膳、中医学の勉強を始め、「ロータス薬膳教室」を主宰。雑誌、Web、ラジオなどを通じ薬膳や東洋医学関係の健康情報を発信する。2020年3月 鍼灸師国家試験に合格。

Contents 目次

春のイライラは五臓の「肝」からきている

仕事中イライラしている女性

薬膳のもとになっている中医学の古典には、季節と感情、五臓の関係が記されています。春の感情は怒りやイライラ。現代でいうストレスに最も近いのがこの感情です。怒りの感情の影響を受けるのは、五臓の「肝」とされています。ストレスやイライラによって「肝」働きが高ぶると、それが消化機能を司る「脾」を傷めつけます。「脾」が消耗すると、消化不良や食欲不振に陥りやすくなり、それが続くと消化機能が虚弱になって栄養を体内で生かせなくなってしまいます。現代医学でいうストレス性の食欲不振や胃腸障害が、まさにこれにあたるといえるでしょう。

そんな今の時季の体を助けてくれるのが、これからおいしくなるキャベツです。薬膳においてキャベツは、生命活動のエネルギーである「気」を補ってくれる食材。特に胃の働きを助ける性質があるため、食欲不振、胸やけ、胃痛などがあるときにおすすめです。

栄養価の高い緑の部分まで食べたい!

キャベツまるごと

現代栄養学的に見ると、まず注目したいのはビタミンK、ビタミンUを豊富に含んでいる点です。ビタミンKは、止血に欠かせないビタミンで、傷ついた胃粘膜の助けになるでしょう。ビタミンUには、胃酸の分泌を抑え、粘膜の修復を助ける作用があるといわれています。まさに、「ストレスで胃がキリキリ痛む~!」なんていうとき、頼りになる食材ですよね!

ビタミンUは水溶性ビタミンなので、効率よくとるには加熱せず生のまま食べるのがおすすめ。葉がやわらかい春キャベツは、サラダなどの生食に向いていますから、毎日たっぷり食べるとよいでしょう。

ところで、スーパーでキャベツを買うとき、外側の緑の葉をはぎ取って捨てていませんか? じつはこれ、とてももったいない食べ方なんですよ。というのも、βカロテンやアミノ酸、カルシウムなどは緑の部分に多く含まれているから。春キャベツは、ふだんは食べない緑の部分もやわらかく食べやすいので、ぜひ、捨てずにムダなく食べるようにしてください。また、芯の周りにはビタミンCが豊富なので、こちらも有効活用を。薄くスライスして塩もみしすれば、しんなりして食べやすくなるでしょう。

これからおいしくなる春キャベツ。サラダに、浅漬けに、スープにと、いろいろなお料理に取り入れて、内側から春の不調をケアしてください。

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