足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネス」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。「体や心の不調を解消するには、まずは自分の足裏をみてみましょう」という先生の足相診断に基づき、簡単にケアできるメソッドをお伝えしていきます! 今回のテーマは、「心のイライラをしずめてリラックスするには?」です。読みながら足裏刺激をしてみてくださいね!
Contents 目次
イライラがおさまらないのは気候も一因?
5月も半ばを過ぎ、最近何かとイライラとした気分になる、と感じませんか?気分も新たに始まった生活スタイルが一段落する頃になると、心の高揚感がおさまり現実に直面しやすくなります。
自分と他人を比べて落ち込んだり、周りの人の行動にイライラしたり、マイナスな気分ばかりが沸き起こってくることに、ストレスを感じている方も多いと思います。
5月後半は、初夏に向かう気候の移り変わりの時期でもあるため、脳の混乱を起こしやすく心が不安定になりやすい時期。イライラがたまりやすい時期だということを自覚して、心をリラックスさせてあげるケアを心がけましょう。今の時期にぴったりの足ウェルネステクニックをご紹介します。
イライラするときの足相チェックポイント
今の自分の足は、どんな表情をしているでしょうか? 足裏にある足相は、そのときの体調を知る手がかりです。ぜひ毎日の足相チェックを行ってみてくださいね!
心がイライラしているときの足相は、こんな形で現れます。
【足裏が赤い】
かかとをのぞく足裏の上部中心に色が赤くなっていませんか?イライラによって体が興奮状態になると、足裏の色が赤くなります。これは心の余裕がなくなっているサインです。
【足全体が大きくなる】
最近、靴がきつくなったと感じる人は、足が大きくなっている可能性が。イライラしているときは、興奮して体にムダな力が入ってしまいがちです。すると立っているときに足裏にも力を入れてしまうため、足の幅が大きくなるのです。
心をリラックスさせる足刺激テクニック
それでは、足を刺激してイライラ気分をクリアにしましょう!
【肝臓の反射区をプッシュ】
右の足裏には肝臓の反射区があります。東洋医学的観点でみると、肝臓は怒りの感情に対応する臓器です。イライラを感じているときには、この反射区を刺激するとびっくりするほど固く、強い痛みを感じると思います。
手の人さし指の指の角を、右足裏の肝臓の反射区に当てて強めにプッシュします。痛みを感じる場合は力加減を調節しながら、痛みが和らぐまでしっかりと刺激しましょう。心がふっと軽くなるのを感じられると思います。
肝臓の反射区
【くるぶしの内側をさする】
手をグーにし、指の角を内くるぶしの下にある三角ゾーンに当てるようにしてゴシゴシと強めにさすりましょう。この部分を刺激すると肝臓をケアすることにつながり、イライラとした気分をしずめる効果があります。
日々のストレスを軽くする養生法
日常生活でもストレスによるイライラから心を休める工夫を取り入れると、さらに効果的です。
【青いものを身につける】
ふだんから色のパワーを取り入れるのがおすすめです。青は怒りをしずめ、心を穏やかにしてくれる色。青い洋服や青の小物などを積極的に身につけたり持ち歩いてみてくださいね。イライラを感じたときに、意識的に青色を視覚に取り入れるのもよいと思います。
【水をたっぷり飲む】
イライラやストレスを感じると、自律神経が乱れ血圧が急上昇することも。そんなときに味方してくれるのが「水」です。常温のミネラルウォーターをたっぷり飲むことで興奮がおさまり、血圧を下げる効果も期待できますよ。
足刺激とちょっとした工夫を生活に取り入れて、いつも頑張っている自分をリラックスさせてあげましょう!
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子