仕事に家事に育児にと、現代を生きる女性たちは毎日がハードスケジュール。今回はそんな人たちのために、日々の生活の中で取り入れられる「ながら美容法」をご紹介します。ウェルネス&ダイエットエキスパートとして活躍する和田清香先生にインタビューしました。
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現代女性は忙しい!それでもキレイでいられるヒケツは?
美しさや健康を保つためには、早朝に起きてヨガをやって、夜は炭水化物を抜いて…という具合に、絶え間ない努力が必要そうに感じますが、和田先生の考えは違うようです。
「美しいボディラインや健康的な体を作るために、血のにじむような努力は必要ありません。一生懸命エクササイズすれば、短期的にはやせたりキレイになったりするかもしれませんが、その努力を続けるのはむずかしいですよね。
そこでおすすめなのが『ながら美容』です。日常の動作にエクササイズを取り入れたり、スキマ時間を活用したりして美しさを磨くのです。ムリせず・努力せず、美容や健康につながることを取り入れるほうが続けやすいですよね。“一生続けられる簡単なルーティン”を何個か作っておくことが大切です」(和田先生)
「ながら美容」のメリットについてもお聞きしてみました。
「『ながら美容』はすぐに体を引き締めたり、急激に体重を減少させたりといった即効性はありません。しかし徐々に変化が出るため、リバウンドなく美しさを磨き上げることができます。私自身は1年間で-10㎏といった、ゆるやかなペースの減量に成功しています。今のところ、リバウンドもありませんよ」(和田先生)
続いて、朝から夜まで1日の中で取り入れられる「ながら美容法」について教えていただきました!
<STEP1>AM6:00 朝、起きてすぐにできるのは肩甲骨まわりのストレッチ!
朝起きてすぐにできるのが肩甲骨のストレッチ。テレビでニュースを見ながら、朝ごはんの支度をしながらでもできる美容法だそうです。
「肩甲骨をまわすストレッチは体温の上昇をサポートし、4〜5時間くらいもの間、代謝の高い状態を維持できる美容法です。外まわし・内まわし10回くらいずつ行いましょう」(和田先生)
<STEP2>AM12:00 お昼休みは、スマホを使うときの姿勢に気をつける!
スマホを見ながらでもできる「ながら美容法」としては、正しい姿勢がおすすめだそうです。
「坐骨をコンセントだとイメージしてください。そのコンセントをイスに向かって垂直に刺すようにして座るのが正しい姿勢。さらにひざの間に雑誌などを挟むと、太ももの内側にある内転筋が鍛えられます。代謝が高まりやすくなり、太ももやお腹まわりの引き締めに効果的ですよ」(和田先生)
<STEP3>PM6:00 帰宅タイムは、つり革を使った二の腕のエクササイズ!
帰りの通勤時間中には、つり革を使ったエクササイズがおすすめだそうです。
「つり革をつかんでいる手を自分の後方に向かって、グッと力を込めて引っ張ります。二の腕の引き締めに効果的ですよ」(和田先生)
<STEP4>PM9:00 お家では、テレビを見ながらお腹やせエクササイズ!
リラックスタイムには、お腹やせエクササイズ。テレビを見ながらできる「ながら美容法」だそうです。
「右半身を床につけて寝そべった状態で、両脚を上げ下げするエクササイズは、くびれラインに効果的です。CMの間だけ左右交互に行うなど、時間を決めて取り組むのもよいと思います」(和田先生)
<STEP5>PM11:00 寝ている間もキレイを磨く
眠りながらできる「ながら美容法」もあるそうです。
「ズバリ“熟睡すること”です。眠りはじめてから2〜3時間後に分泌される『成長ホルモン』には、体の代謝を活性化させる作用があり、さらに良質な眠りは、自律神経を安定させ腸内環境を整えるとされています。ですから、成長ホルモンがしっかりと分泌されるようにコンディションを整えることが重要です。
成長ホルモンを分泌させるために、眠る2〜3時間前には夕食を済ませることを心がけてください。ただ、残業などで夕食が遅くなる場合はサプリメントを活用するのもよいと思います。そんなときは、活きている酵素が含まれている『夜遅いごはんでも 眠ってる間に』が個人的におすすめです。ぜひとり入れてみてくださいね」(和田先生)
イラスト/竹本浩平 取材・文/成川さやか