足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。「体や心の不調を解消するには、まずは自分の足裏をみてみましょう」という先生の足相診断に基づき、簡単にケアできるメソッドをお伝えしていきます! 今回のテーマは、「じめじめする季節に重だるくなる体をスッキリさせるには?」です。足裏刺激をして爽快な気分でお過ごしください!
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だるさの原因は水分バランスの乱れ
梅雨入りを迎え、スッキリしない毎日が続きますね。湿度が高くなり外部環境と自分の体内の水分バランスが崩れることで、むくみが起きやすくなります。また、ムシムシとした湿気に、思わずエアコンを使い始めた人も多いのではないでしょうか? 洋服も軽装になり足首を出した状態でエアコンをつけると、思いのほか体を冷やしてしまうことになります。
この時期はむくみと冷えが重なることによって、体に余分な水分がたまり、重だるさを感じるようになるのです。そんなときには足を刺激して、スッキリと軽い体を手に入れましょう!
体が重だるいときの足相チェックポイント
足裏にある足相は、不調の原因を教えてくれる重要な情報源です。足相をみることで今の自分に必要なケアがわかるので、変化をチェックしてみてくださいね!
体の重だるさを示す足相は、こんな形で現れます。
【ふくらはぎがかたい】
ふくらはぎは特に重だるさを感じる部分ですね。この時季ふくらはぎに触れると冷えてかたくなっていることが多いはずです。ふくらはぎよりも自分の手のほうが温かい、と感じたら冷えている証拠。全身の血液やリンパの流れを促す力も弱まっています。
【ひざ裏が腫れている】
ひざを曲げようとしても引っかかりを感じたり、曲げづらさを感じたりしませんか? ひざ裏にはリンパ節がありますが、リンパの流れが滞っているとぷっくりと腫れた状態になってしまいます。だるさを感じるときにはひざ裏をチェックしてみてくださいね。
【アキレス腱が埋もれている】
足首の後ろ側、内くるぶしと外くるぶしに挟まれる場所にあるアキレス腱を指でつまんでみましょう。アキレス腱の周りに余分な水分がたまって埋もれている状態だと、なかなかつまむことができないと思います。足を刺激して余分な水分をスッキリと流してあげましょう。
アキレス腱が出ている状態
アキレス腱が埋もれている状態
【足裏の色がくすんでいる】
足裏の色は毎日チェックしたい足相です。体のだるさがとれないときの足裏は、くすんでグレーがかった色をしています。
【小指の形が左右非対称】
足の小指は、体内の水分を尿にする働きをする腎臓と深く関わっています。小指の形が左右非対称になっていませんか? また、極端に内側に向いていたり、ほかの指に比べて大きく腫れていたりする場合も、腎臓の機能が衰えて水分バランスが乱れているサインです。
むくみや冷えを解消する足刺激テクニック
それでは、足を刺激してむくみや冷えを解消していきましょう!
【小指の爪の上をもむ】
小指の爪の上をもむことで、余分な水分を尿として排出する働きを担っている腎臓の働きを促しましょう。しっかりもんだあとは、小指を根元から指先にむかってさするようにして、指をまっすぐに整えます。
【ふくらはぎをもむ】
ふくらはぎの中央に承山というツボがあります。この部分に手の親指を当ててぐーっと押して刺激します。また、承山のツボの両わきをつかむようにしてもみましょう。足のだるさを感じるときは、デスクワークの合間などにもとり入れるとスッキリと軽くなるのが実感できると思います。
承山のツボ
重だるさをラクにする足の温めテクニック
重だるさを感じている人は、温めて冷えを解消することで体がラクになります。日常生活にとり入れたい温めテクニックをご紹介しましょう。
【ひざを温める】
足先だけでなく、ひざを中心に温めてあげると足全体が温まります。ひざ上までカバーできるレッグウォーマーを使用したり、カイロを当てたりして温めてあげましょう。また、ひざ頭を手でさするのも効果的。すぐにポカポカと温まってきます。エアコンの効いた室内で過ごすときなどは、特に意識して温めましょう。
【お風呂で温める】
夏場に近づくにつれ、入浴はシャワーで済ませがちになりますね。その場合は、栓をした湯船の中でシャワーを浴びるようにしましょう。だんだんと足もとにお湯がたまっていき、シャワーを浴びながら足を温めることができますよ。承山のツボの位置まで温めるのがベストです。最後に湯船から出て足を洗い流しつつ、シャワーの水圧で承山のツボを刺激すれば、ふくらはぎもスッキリと軽くなります。
雨が続くと憂うつになりがちな季節ですが、足から重だるさを解消して心も軽やかに過ごしたいですね。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子