いよいよ梅雨入りし、雨やくもりの日が続いていますね。この時季は、洗濯物がなかなか乾かなかったり、湿気で髪の毛がうまくまとまらないといった悩みが多発。しかし、そんな梅雨のジメジメによる問題は、体の中でも起こりやすいといわれます。今回は、そんな梅雨時期の不調解消にぴったりのとっておきレシピをご紹介します。
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■梅雨の時期は便秘になりやすい
古くから、梅雨のジメジメとした気候による体調不良のことを「湿邪」と呼ぶなど、梅雨の間は体調を崩しやすいと言われます。高温多湿の影響で体内における水分の飽和状態が引き起こり、その結果、代謝が下がって便秘状態になってしまうのが原因。
便秘は、肥満やむくみ、肌荒れなど健康上のトラブルにつながることがあるため、放っておかずに早めのケアや対策が必要です。そこで便通改善の救世主となるのが、「植物性乳酸菌」。
■植物性乳酸菌がとれる「発酵食レシピ」
乳酸菌には、ヨーグルトやチーズなどの乳製品を作る動物性乳酸菌のほか、野菜や豆などを発酵させる植物性乳酸菌があります。この植物性乳酸菌を多く含むのは、ぬか漬けや野沢菜漬けなどの漬けもの、みそ、キムチ、ザワークラフトなどの発酵食品。
今回は、そんな植物性乳酸菌がとれる発酵食レシピを、管理栄養士の豊田愛魅先生に教えていただきました。
発酵食品と食物繊維たっぷり
◆甘酒と米粉のパンケーキ
材料(2人分)
甘酒(ノンアルコール)…120ml(1本)
卵…1個
米粉…120g
ベーキングパウダー…小さじ1
塩…ひとつまみ
オリーブオイル…大さじ1
ベビーリーフ…適量
ミニトマト…2個
生ハム…2枚
<ドレッシング>
オリーブオイル…大さじ2
ホワイトバルサミコ(もしくはワインビネガー)…大さじ1
甜菜糖…小さじ1
塩…少々
黒こしょう…少々
作り方
(1) ボールに米粉とベーキングパウダーと塩を入れて、よく混ぜる。
(2) (1)に卵と甘酒、オリーブオイル大さじ1/2を加えてさらによく混ぜる。
(3) 大さじ1/2のオリーブオイルを熱したフライパンに生地を流し込み弱火にかけ、片面にプクプクと穴があいてきたらひっくり返して2分ほど焼く。これをくり返します。(焼きあがったパンケーキは網の上などにあげておく)
(4) パンケーキをお皿に並べ、ベビーリーフとミニトマト、生ハムをトッピングしてお好みでドレッシングをかければ完成。
「このレシピに登場する甘酒には、過酷な環境にも耐えられるといわれている植物性乳酸菌が本来含まれています。腸内環境を整えてくれ、便秘解消にもおすすめ。そのほか、血圧を下げる、コレステロール値を下げる、免疫機能をアップさせてアレルギーを抑える働きといった健康効果も期待できます。
甘酒以外の食材に、腸内細菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖などを含む野菜や甜菜糖をレシピに加えることで相乗効果も。また、オリーブオイルにも潤滑油のように便の通りをよくする作用があります」(豊田愛魅先生)
ラブレ菌が豊富! 植物性乳酸菌と食物繊維たっぷり
◆すぐきと豚肉のかさまし寒天パスタ
材料(2人分)
すぐき(葉)…40g
すぐき(根)…30g
豚ばら肉…200g
ごま油…大さじ1
にんにくスライス…1かけ分
めんつゆ(3倍濃縮)…大さじ2(水大さじ4で希釈する)
塩・こしょう…適宜
糸寒天…約2g
パスタ…120g
白ごま…お好み
作り方
(1) 糸寒天は、水で戻してしぼっておき、豚ばら肉には希釈しためんつゆ大さじ1を加え下味をつけておく。パスタは少し硬めにゆでてザルにあげておく。
(2) すぐきは、葉と根に切り分け、葉は1cmにきざみ、根は千切りにする。
(3) フライパンににんにくとごま油を熱して豚ばら肉を炒め、ある程度火が通ったら、すぐきとパスタを加え、残りのめんつゆを加え、塩・こしょうで味を調え炒める。火を止めてから糸寒天をあえてお皿に盛りつけ白ごまをトッピング。
「このレシピに登場するすぐきの根と葉には、過酷な環境にも耐えられるといわれている植物性乳酸菌である『ラブレ菌』が豊富に含まれています。きびしい状況でも生きる力強い乳酸菌です。腸内環境を整えてくれ、便秘解消にもおすすめ。
すぐき以外にも、水溶性と不溶性の食物繊維をバランスよく含む糸寒天を使うことでさらに腸内環境をサポートできます」(豊田愛魅先生)
梅雨が明けるまでの間、便秘知らずでいられるよう、内側から元気な体作りを目指しましょう!
文/FYTTE編集部