運動も食事制限もガンバっているのにやせられないのは、睡眠の質が原因!? 書籍『人生を変える 夜はちみつダイエット』の著者で医師の田井祐爾先生が自身のダイエットでザセツしそうになったときに出会ったのが、「夜はちみつ」ダイエットでした。その後、夜はちみつを摂取するだけでなんと25kgを達成。夜はちみつでやせる理由と、アレンジレシピを教えていただきました。
Contents 目次
ダイエットをがんばっているのにやせないのはなぜ?
「こんなにがんばっているのに、どうしてやせないの?」
私のクリニックを訪れる患者さんからも、よく聞かれる言葉です。
食事制限をしても、運動を心がけても、減量に行き詰まるのは、睡眠の質が悪い可能性があります。
睡眠とダイエットにはとても深い関係があります。睡眠時間が不足したり、睡眠の質が悪いと、成長ホルモンの分泌が悪くなって脂肪が燃焼されないだけでなく、太りやすい体をつくることになるのです。
寝る前にはちみつをなめると、どうしてダイエットに結びつくのか?
それは、睡眠の質を落とさず、脳にエネルギーを補充してぐっすりと眠る。
睡眠中に必要なエネルギーを補充することで、寝ている間に脂肪をどんどん燃焼する状態を作るからです。
それにもっとも適した食品が「はちみつ」なのです。
寝ているときに脂肪を燃焼したいなら、はちみつをとって寝る
睡眠時の脂肪燃焼でより重要とされるのが、入眠後すぐのノンレム睡眠です。 ノンレム睡眠の深い睡眠になる部分が、徐波睡眠と呼ばれ、最初のノンレム睡眠で一番長く生じます。このとき体は適度に緊張して代謝が活発にはたらくので、しっかり深く眠ることできれば、睡眠の質を高められます。
成長ホルモンがもっとも分泌されるのも、この徐波睡眠のときで、寝ているときに分泌される量の7〜8割が分泌されるといいます。そして就寝して3〜4時間でピークに達します。
寝ている間に体脂肪を燃焼できるかどうかは、この3〜4時間がとても大事になります。
もっといえば、寝ているときにやせられるかどうかは眠り始めの最初の徐波睡眠が勝負といっていいでしょう。
はちみつアレンジでカンタンダイエット!
夜はちみつダイエットは寝る前に大さじ1杯のはちみつをとるだけ。
それ以外にもはちみつ+1でアレンジすることもできます。
そのいくつかをご紹介しましょう。
寝る前におすすめ!
<はちみつ×レモン酢>
基本的に寝る前にとる食材は、消化をする必要がなく、マイルドに血糖を維持する食材が望ましいです。レモンに組み合わせる酢は穀物酢など糖度の低い酢を利用して、氷砂糖の代わりにはちみつを加えましょう。
清涼飲料水やスポーツドリンク、コーヒー飲料をよく飲む人は、レモン酢にするといいでしょう。
<はちみつ×グレープフルーツ>
ビタミンCたっぷりなグレープフルーツもおすすめです。特に日頃果物を食べない人は絞り汁をはちみつに加えて飲むといいでしょう。しかし、グレープフルーツは、数々の薬剤と相互作用があるため、高血圧症など投薬管理をされている人は注意が必要です。
朝におすすめ!
<はちみつ×きな粉 >
白湯に大さじ1杯のはちみつを溶かし入れ、そこに大さじ1杯のきな粉を入れた 「はちみつ×きな粉」。きな粉には血糖値の急上昇を抑える作用があるので、朝「はちみつ×きな粉」を飲むと、昼過ぎまで血糖値を安定させる効果があります。
<はちみつ×ナッツ>
煮沸し消毒した瓶に、オーブンで8〜10分ほど焼いたナッツを入れ、さらにはちみつを加えてフタをして待つこと3日でできあがる「はちみつ×ナッツ」。
良質な脂肪であるナッツをはちみつと一緒にとることで、高血圧の予防効果が高まります。朝にとるのがおすすめです。
夜はちみつダイエットは、いつもの夕食の糖質をほんの少し減らし、寝る前の30分〜1時間前に大さじ1杯のはちみつをとるだけ。今ダイエットをしているなら、その効果がさらに出やすくなります。+1の健康食材で変化をつけると、楽しみながらダイエットを続けることができます。
『人生を変える 夜はちみつダイエット』(わかさ出版)
文/庄司真紀