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歩くと想像以上に健康に。12週間のウォーキングがその後の自分を変える!

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歩く人の脚

ウォーキングは身近なエクササイズ。ジムに通ったりマラソンに取り組んだりするのはおっくうでも、少しの時間を見つけて歩くことはそんなにハードルは高くはありません。このたび、歩数計を使った12週間のウォーキングプログラムに参加してもらった効果を調べたところ、運動が習慣になる人が増えたことが判明。しかも、さまざまな病気になりにくくなることもわかりました。

監修 : 星 良孝 <ステラ・メディックス>

ステラ・メディックス代表取締役社長 獣医師/ジャーナリスト
専門分野特化型のコンテンツ創出を事業として、医療や健康、食品、美容、アニマルヘルスの領域の執筆・編集・審査監修を担っている。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BP社において「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年に会社設立。YouTubeステラチャンネルでもヘルスケアの話題を発信。
YouTube:https://youtube.com/@stellach

Contents 目次

運動量で病気への影響を調査

ウォーキングを楽しむ女性たち

日本で2017年度に行われたスポーツ庁のアンケートによると、男性でも、女性でも、1年間に行った運動の中でもっとも多いのはウォーキング。それだけ身近に取り組みやすいということでしょう。運動をするとさまざまな病気を防ぐことができるのは、世界的にも証明されており、毎日30~40分ほどの運動がよいだとか、1日7500歩歩くとよいだとか、研究結果が次々と報告されています。

今回、英国ロンドン大学などの研究グループは、ウォーキングの運動におよそ3か月間参加した人のその後について調べています。
この研究グループは、過去に12週間のウォーキングプログラムに取り組んでもらう研究を行ってきました。これまでに12週間のウォーキングプログラムに取り組んでいた人には、3~4年間にわたって運動の習慣が保たれていることが確認されていましたが、さらに、このたび心臓発作や脳卒中、糖尿病、骨折、うつ病などの病気への影響も含めて分析を行ったのです。

差が見られたのは心臓や骨折など

階段を上る人

これまでの分析でわかったのは、ウォーキングプログラムに参加した人では、心臓発作、脳卒中などになる可能性が7割も低くなるということです。さらに、骨折する可能性もほぼ半減していました。一方、糖尿病やうつ病についても調べていますが、ウォーキングはこちらの病気を減らすような効果は確認されませんでした。

ウォーキングに一度取り組むだけで、その後の病気が大きく減らせるのは大きな発見だと、研究グループも驚く結果です。
ウォーキングは、手軽な運動だからとあなどらず、取り組んでみると、健康にとって思わぬメリットを得ることができるのかもしれません。

<参考文献>

PLoS Med. 2019 Jun 25;16(6):e1002836. doi: 10.1371/journal.pmed.1002836. eCollection 2019 Jun.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31237875
https://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1002836

Increased walking activity associated with long-term health benefits
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2019-06/p-iwa061819.php

Study finds increase in step-count leads to long term health benefits
https://www.qmul.ac.uk/media/news/2019/smd/study-finds-increase-in-step-count-leads-to-long-term-health-benefits-.html

PLoS Med. 2017 Jan 3;14(1):e1002210. doi: 10.1371/journal.pmed.1002210. eCollection 2017 Jan.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28045890
https://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1002210

PLoS Med. 2015 Feb 17;12(2):e1001783. doi: 10.1371/journal.pmed.1001783. eCollection 2015 Feb.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25689364
https://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1001783

PLoS Med. 2018 Mar 9;15(3):e1002526. doi: 10.1371/journal.pmed.1002526. eCollection 2018 Mar.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29522529
https://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1002526

文/星良孝

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