本格的な猛暑の到来とあわせて子どもたちの夏休みがスタートしました。 働くママにとっては、子どもたちの学校が休みに入ることで食事を作る回数が増えるうえ、スタミナのつく栄養ある食事を用意しなければ…と頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか? 今回はそんな悩めるワーキングマザーのために、この夏を賢く、手軽に乗りきるための栄養補給のヒントをご紹介します!
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夏の食事は偏った栄養が不安要素に
大塚製薬が行った「小学生の母親に聞く 夏休みの子どもの食生活意識調査」(※)のアンケートによると、夏の暑さの影響で「アイスやジュースを飲⾷する機会や量が増える」(47.8%)、「おやつの量が増える」(35.5%)、「栄養が偏る」(30.5%)が夏の食事の不安要因の上位に。夏バテを防止するために、十分な栄養摂取を心がけたいと思いつつ、猛暑続きでは食欲が落ちてしまいがち…。
そんな夏の食生活で一番重要なのは、バランスを考えながら、しっかり栄養を摂取することだと管理栄養士のこばたてるみ先生。
「もちろん、夏に限らず5大栄養素をバランスよく摂取する必要がありますが、冷たく甘い食べものに頼ってしまいがちなこの時期は、とくに注意が必要です。そして、子どもにとっても大切な、筋肉を作るたんぱく質や、骨を作るカルシウムなどのミネラルは意識してとり入れることが大切。おにぎりやパンなどの糖質はエネルギーに変わりやすいと考えられがちですが、糖質だけを摂取してもエネルギーは生まれません」(こばたてるみ先生)
時間のない朝や、暑いなかキッチンに立って手の込んだ料理を作る気力がないときには、手軽に食べられるおにぎりやパンなどで簡単に食事をすませてしまいがちですが、これでは猛暑を乗り切るどころか、栄養不足や肥満のリスクも高まり、かえって不安要素を増やすことになってしまいます。
(※)<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査期間:2019年6月28日(金)~2019年7月1日(月)4日間
調査対象:東京都、神奈川県、埼玉県、大阪府にお住まいの小学生のお子様がいる母親
サンプル数:400
※上記と同調査を東京在住の小学生のお子様がいる母親3名にグループインタビュー形式で調査を行いました。より詳細に不安や懸念事項をヒアリングし、フリーアンサーの調査回答としています。
ほんのひと手間で、賢くじょうずに栄養バランスの整った食生活へ!
日々、仕事や家事、育児に忙しく過ごしながらも、家族のためにバランスのとれた食事を用意したい! そんなワーママたちのお悩みも、こばた先生によると、ちょっとしたひと工夫で解決できるそう。
「まず、大人も子どもも大好きなカレーは、お肉に野菜など、具材の種類をいつもより意識して増やすことで、ひと皿で栄養をしっかりとることができる、バランスのよい食事となります。また、夏の定番であるそうめんなどの麺料理に、たっぷりの野菜や、たんぱく質源として温泉卵などを加えるのもいいアイデア。トッピングとしてチーズを活用すれば、カルシウムも手軽に補給できるのでおすすめですよ」(こばたてるみ先生)
栄養バランスも整い、準備もあと片づけも簡単に済ませられるワンプレート料理は、働く母や忙しい人の心強い味方! ほんの少しの手間を加えるだけで、ふだんの食事がパワープレートとなるのはうれしいですね。また、どうしても時間がないときは、カロリーメイトなどの栄養補助食品に頼るのも有効とのこと。今は手軽にさまざまな栄養補助食品が購入でき、暑い時期にも摂取しやすいゼリータイプなども充実しているので、そのようなアイテムもじょうずに活用して、忙しい日々をやりくりしていきたいですね。
8月に入り、厳しい暑さも夏休みもまだまだここからが本番。日々の食事や、ときには補助食品から栄養をしっかりととって、今年の夏も、元気に乗りきりましょう!
文/ゆうこ