夏バテの原因は自律神経の乱れ

冷夏と言われながら猛暑が続き、熱中症がこれほど話題になる年もありません。特に今年は猛烈な暑さとともに、見過ごせないのが湿度の高さ。異様な眠気を感じたり、頭重感があったり、体の動きにキレがなくなった、という声もよく聞きます。これらは暑さによる夏バテの症状ですね。

蒸し暑い屋外と冷房の効いた室内を行き来することで、体のだるさを感じている人も多いと思います。こうした症状は体温調節を司る自律神経が酷使されて、バランスを崩してしまうことから起こります。さらには、高い湿度の中にいると体内にその湿気をとり込んでしまい体が重くなり、余計に夏バテの症状がつらくなってしまうのです。

そんなときには足からアプローチ！ 足を刺激して自律神経のバランスを整えましょう。スッキリと軽い体を手に入れることができますよ。

夏バテのときの足相チェックポイント

足裏にある足相は、不調の原因を教えてくれる重要な情報源です。足相をみることで今の自分に必要なケアがわかるので、変化をチェックしてみてくださいね！

夏バテを示す足相は、こんな形で現れます。

【足指に力が入らない】
床にかかとをつけて足裏を立てたとき、足指の状態はどうなっていますか？ 夏バテになっている人は、自然と指が曲がってたれてしまうはずです。暑さで脳の働きまでダウンしていると、前頭葉と関連する足指に力が入らなくなるためです。

こんな足相の人は、すぐに夏バテ解消のテクニックをとり入れてみてくださいね！

今すぐ始めたい！暑さに負けないための５つの方法

１．足刺激テクニック

さっそく足を刺激して、自律神経のバランスを整えましょう。

【足指のつけ根をもむ】
足指のつけ根付近には、脳の視床下部や首、耳、目と対応した反射区が集まっています。この部分をしっかりともみほぐしましょう。頭がスッキリとクリアになるのを感じられると思います。

２．食事の工夫

【炭水化物を適度にとる】
体の重だるさを感じている人は、炭水化物不足になっていませんか？ 体を動かすのに必要なエネルギーをとり損なわないように、極端な糖質カットに気をつけましょう。

【ビタミンB群をとる】
ビタミンB群には、自律神経のバランスを整える働きがあります。野菜では豆苗やしその葉がおすすめです。これらの野菜をトッピングしたサラダなら、毎日の食事に手軽に取り入れやすいと思います。

３．肌を乾燥させない

肌が乾燥していると、外の湿度を引き込みやすくなり重だるさの原因になります。汗ばんだ肌を、乾いたタオルでこまめにふいてしまうのはじつはNG。体をふきすぎないように気をつけて、肌表面がしっとりした状態を保つようにしましょう。

４．５本指ソックスで湿気対策

足指の間は余計な湿気がたまりやすい部分です。足刺激テクニックでもご紹介した足指のつけ根は、夏バテ解消のために大切な部分。適度な湿度に保つために、５本指ソックスをはくのがおすすめです。指の間の湿気をよく吸って、快適に保ってくれますよ。

５．水の音を聴いて体の巡りを促す

水の流れる音を聞くと、体のリンパの流れを促す効果があります。お休みの日には水場で川のせせらぎを聞いたり、お部屋で水の音を集めたCDを流したりしてみてください。体にたまった水分が流れ、尿が出やすくなるので、体がスッキリ軽くなるのを感じられると思います。

暑さに負けないための夏バテ解消方法を、今日から始めてみてくださいね！ 重だるさがなくなり身も心もスッキリして、夏を楽しむことができるはずです。

取材・文／牧内夕子　イラスト／湯沢知子