足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。「体や心の不調を解消するには、まずは自分の足裏をみてみましょう」という先生の足相診断に基づき、簡単にケアできるメソッドをお伝えしていきます! 今回のテーマは、「クーラーで冷やしすぎて重だるくなる体の巡りをよくする方法とは?」です。足刺激で軽やかな体を手に入れましょう!
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冷やしすぎは体の重だるさを引き起こす
屋外のあまりの暑さに、クーラーの効いた部屋で長時間過ごすことが多くなると思います。冬場に感じる自然の寒さとは異なり、クーラーで人工的に作り出される冷気は、脳や心臓、肌などの働きに混乱を招きます。また、酷暑の屋外と冷房の効いた室内の激しい温度差も、くり返されることで体へのダメージにつながります。最近体の重だるさが取れないと感じている人は、必要以上に体が冷やされすぎているかもしれません。
クーラーの効いた場所でのデスクワークや通勤電車の中などは、同じ姿勢で過ごすことが多くなりがちですね。体の動きが制限されていると自律神経のバランスが乱れ、血流が滞りやすくなります。すると余計に体の冷えが悪化してしまうのです。
屋外に出たときに、「暖かくて気持ちいい!」と感じたことはありませんか? 屋外の気温が32℃を超えているのに、そのように実感する人は体が冷やされすぎている、と自覚したほうがよさそうです。
冷やしすぎで重だるくなった体を軽くするには、足刺激がおすすめです。自律神経のバランスを整えて、体の巡りを促しましょう!
夏の冷えを感じているときの足相チェックポイント
足裏にある足相は、日々の体調によって変化します。不調の原因を教えてくれる重要な情報源なので、ぜひご自分の足裏をチェックしてみてくださいね!
冷えが引き起こす夏バテを示す足相は、こんな形で現れます。
【足が冷たい】
足にさわると、まるで冷蔵庫に入れていたかのような冷たさを感じませんか? 血流が巡りにくい足先は、特に冷えが悪化しやすい場所です。
【足が真っ白な色をしている】
肌の色はいかがですか?血色感がなく真っ白な肌色をしていたら、体の冷やされすぎのサインです。
【足がかさついている】
夏バテの人の足は、肌の感触が全体的にかさついていて、うるおいを感じないことが多いです。
自分の足にこんな足相は出ていませんか? 気になる人はかなり体が冷えているかもしれません。次にご紹介する足刺激テクニックを行いましょう!
夏の冷えを解消する足刺激テクニック
【足首の前側を刺激する】
足首のすじの両わきにあるくぼみに、指先を差しこむようにしてプッシュして刺激しましょう。自律神経のバランスを整え、血流をよくする効果があります。心臓から遠い足を刺激することで、全身の巡りをよくすることができますよ。また、すぐに冷えを解消したいときは、この部分にツボ膏を貼ると足元がぽかぽかと温まります。
冷房で体を冷やしすぎないための養生法
【カイロを活用して部分的に温める】
クーラーの中で冷やしすぎに注意したいお腹や腰などには、カイロを貼って温めましょう。クーラーの風が直接あたってしまうような部分にも、あらかじめカイロを貼っておけば、冷え予防になります。
【同じ姿勢で過ごさない】
デスクワークのときなどは、ついつい長時間同じ姿勢で過ごしてしまいがちですね。クーラーの中では意識して姿勢を変えたり、たまに立ち上がったりしてこまめに体を動かすようにしましょう。また、同じ方向からのクーラーの風にあたり続けることがないように気をつけましょう。
【足元を段ボールでカバー】
デスクの下で足元が冷えてしまうときは、段ボールを置いて足を入れるだけでも冷気よけになり冷え対策ができます。靴下をはけばさらに温め効果がアップします。
体の冷えはさまざまな不調の原因となりますので、夏の冷え対策は万全に。体の巡りがよくなれば、だるさが取れ、爽快な気分で毎日を過ごせます。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子