健康的な生活を目指す際に大切な睡眠の質。睡眠の質が下がってしまうと、日々のパフォーマンスにも大きく影響しますよね。実際にネット上でも「寝つきが悪いから眠るのに時間がかかってしまう」「夜中に何度も目が覚めて熟睡できない」「いくら寝ても疲れが全然とれた気がしなくて、疲労がたまる一方…」「眠すぎて仕事に集中できないときがある」といった悩みの声が相次いでいます。そこで今回は「スタンフォード式・睡眠の質を上げる方法」をピックアップ。質のいい睡眠をとることで体も心も軽くなり、エネルギッシュな生活を送れるかもしれませんよ。
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睡眠は最初の90分が肝心!
質のいい睡眠がとれずに寝不足になると、うつ病やがん、肥満といったさまざまな症状を引き起こすそう。毎日の生活で実践できる「睡眠の質を上げる方法」を伝授してくれるのはスタンフォード大学の医学部精神科教授・西野精治先生です。
まず、最高の睡眠を手に入れるには、体温を下げることが大事なポイント。水分やカリウムを多く含んだトマトには体温を下げる効果があるので、夕食にとり入れてみてください。
また西野先生は眠り初めの90分で深い睡眠をとることが重要だとコメント。睡眠には眠りが浅いレム睡眠と眠りが深いノンレム睡眠の2種類があります。脳がしっかり休んでいる状態のノンレム睡眠を最初にとることで、自律神経が整い体調がよくなると明かされました。
この深い眠りを得るためには、寝る90分前に入浴するのがGOOD。入浴後は一度上がった体温が下がっていくので、体が深い睡眠へと入りやすい状態に。40度の湯船に15分ほど浸かるのがおすすめだそうですよ。さらに就寝前は脳を退屈にさせることも大切。脳に刺激を与えると活動を促す交感神経にスイッチが入り、睡眠の妨げになってしまうので要注意です。
アラームは“レム睡眠”に合うようセット!
6月29日放送の「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)で西野先生は、気持ちよく目覚める方法も紹介しています。すっきり起きるためには、アラームを20分間隔で2回セットするのがコツ。2回アラームを鳴らすことで眠りが浅いレム睡眠のタイミングと重なり、気持ちよく目覚めることができるそうです。また朝ごはんにみそ汁をとり入れると、寝る頃に睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が高まるそう。体温を上昇させて日中の活動意欲をアップさせる働きもあるみそ汁は、朝に食べる料理としてうってつけです。
朝起きてすぐの激しい運動は、快適な目覚めにとって逆効果。運動によって上昇した体温がしばらくして下がるため、日中に眠気が襲ってきます。結果的に睡眠のリズムがくずれ、夜に良質の睡眠がとれなくなってしまうそう。朝に運動をするときは速足のウォーキング程度を心がけましょう。
番組を見た視聴者からは、「実践してみたら早く寝つけた!」「朝の運動は健康にいいと思っていたけどほどほどにしよう」「アラームを20分ごとにセットするだけならすぐに実行できるね」といった反響の声が上がっていました。
毎日を快適に過ごすには、しっかりとした睡眠が必要不可欠。スタンフォード大学の教授直伝の方法で、睡眠の質を上げてみませんか?
文/プリマ・ドンナ