一般的にアルコールをよく飲む人は、病気になりやすいといわれています。とくにビールが好きな人の中には、痛風を心配している人が多い様子。ネット上にも「禁酒が続かないから将来絶対痛風だわ…」「ビールか健康か選べない」「プリン体が含まれる食べものってなんでこんなにおいしいの!?」と悩む声が数多く上がっていました。今回注目したのは、ビールと痛風の意外な関係。定着している間違った知識や、正しい予防法をご紹介します。ビール以外にも健康のために知っておきたい食の知識はさまざま。栄養をムダなく摂取するための知識もあわせて見ていきましょう。
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禁酒は痛風予防にならない!?
最初にお伝えする知識は痛風について。痛風はビールや魚卵などプリン体を多く含む食材を控えることで予防できる病気だといわれています。ところが、食事と病気の関係に詳しい医師・牧田善二先生によると、じつは食事と痛風の症状にはあまり関係がないそうです。プリン体が原因であることに間違いはないのですが、体内にあるプリン体の8割が体の中で作られたもの。よほど過剰な量でなければ、ビールや魚卵を食べても痛風には影響しません。
ではなぜ痛風になってしまうのかというと、ほとんどの場合、体質が原因。痛風になりやすい人はプリン体から生まれる尿酸を排出する力が弱く、尿酸がたまると炎症が起きてしまうそう。そこで痛風になりやすい体質の人にオススメしたいのが、毎日牛乳を飲むという対策。1日1杯の牛乳を飲むだけで、たんぱく質が尿酸の排出を促してくれるそうですよ。
健康になれる食材の正しい食べ方
続いては、さまざまな食材の食べ方にまつわる知識。たとえばキムチには乳酸菌が豊富に含まれています。この乳酸菌を、より効率的に摂取するには汁まですべて食べたほうがいいとか。汁に含まれる乳酸菌の量は、なんと具材の10倍。腸内環境改善に大きな効果があるので、残さずに食べきりましょう。
同じく腸にいいヨーグルトは、食後に食べたほうが整腸作用がアップ。ビフィズス菌は胃酸に弱く、空腹時に食べてしまうとせっかくの菌が減ってしまうためです。先に食べものを胃に入れて胃酸を中和すれば、ビフィズス菌が活発なまま胃から腸へと届くはず。アルカリ性の野菜を食べればさらに胃酸が中和されるので、野菜のあとにヨーグルトという順番で食べてみてください。
納豆に含まれるビタミンBの一種・ビオチンは、肌をきれいにしてくれる栄養素。コラーゲンの生成を助け頭皮の血行改善にも役立ちますが、生卵と一緒に食べるときは注意が必要です。卵白に含まれるたんぱく質・アビジンはビオチンの吸収を阻害する成分だからです。そのため卵黄だけをとり出して混ぜるのが正解。たったひと手間で、より効果的に美肌をゲットできます。
7月26日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で牧田先生が教えてくれた知識と新常識に、「ビールをガマンする理由がなくなったかも」「残さず食べて健康になれるならこんなにうれしいことはない」「食べる順番とかこれから気をつけよう」と視聴者から驚きの声が。正しい食べ方をチェックして、健康的な食生活を続けたいですね。
文/プリマ・ドンナ