爪は体の中でも比較的高い強度を持ち、毎日伸びてくるため定期的なお手入れが欠かせない部分。女性の場合ネイルを施して表面が見えないことも多いですが、じつは爪の表面からさまざまな体の状態をチェックすることが可能です。ネット上には、「爪を伸ばしてたら先端がボロボロになってきた」「なんか表面がガタガタしててカッコ悪い」「人と比べると形がキレイじゃない気がする…」といった声が。このようなふだんと違う爪の状態は、体の不調を訴えるサインかもしれません。そこで今回は、爪と健康の関係についてご紹介しましょう。
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爪の表面で健康をチェック!
8月6日放送の「この差って何ですか?」(TBS系)では、爪を見るだけでわかる健康状態について特集。千春皮フ科クリニック院長の渡邊千春先生が、体の不調を示している爪の特徴を教えてくれました。
自分や人の爪を見たときに、線が入っていたり形が変わっていたりすることはありませんか? 爪は「体の窓」と呼ばれる部位で、体の状態が反映されるといわれています。たとえば爪表面に縦線が出ている場合は、栄養不足や病気ではなく加齢が原因。爪が作られる爪母と呼ばれる部分が、加齢によって変化することで起きるものです。
しかし横線が入っている場合は、体に過度なストレスがたまっている証拠。精神的ストレスや肉体的ストレスによって爪まわりの血行が悪化すると、爪母で作られる爪が薄くなってしまいます。この薄くなった部分が爪表面に現れると、横に線が入ったような状態に。爪は1日に0.1mmほど伸びるので、横線のある場所からストレスを受けた時期を推測することが可能です。
栄養不足が招く爪の変形
栄養状態が偏っていると、爪の形が変形してしまうことも。爪が途中で2枚に分かれてしまう2枚爪は、たんぱく質の不足が原因と考えられます。爪は3層構造になっているのですが、栄養が足りていればこの層が剥がれることはありません。しかしたんぱく質が不足すると層に隙間が生まれ、剥がれやすい状態に。食生活を改善することで治せる症状です。
爪の強度にはたんぱく質だけでなく鉄分も必要です。鉄分が不足すると「スプーンネイル」と呼ばれる反り返った形になってしまうことが。鉄分不足の爪は普通よりもやわらかい状態なので、ものをつかんだりしたときに、外から加わった力に負けてしまいます。スプーンネイルの人は、貧血になっている可能性も高いとのこと。爪をもと通りにするにはレバーなど貧血改善に効果のある食材を食べるのが効果的だそうです。
爪にまつわる知識に、視聴者からは「こんなにいろんなことがわかるなんて知らなかった」「縦線は加齢によるものだったのか…」「ちょっと2枚爪気味。食事に気をつけよう」とさまざまな反響が。爪の先までキレイでいるためにも、自分の健康には気をつけたいですね。
文/プリマ・ドンナ