春は気温の変化が大きい季節。環境の変化も加わるために、ストレスもかかりやすい時期ですよね。食生活の乱れや、体調不良、気持ちが不安定になってしまうことも。そんなとき、力になってくれるのが、自分の腸。脳腸相関という言葉があるほど、自分の腸内環境と心とは結びついています。体が資本のプロダンサーは、どんな風に腸を整え、元気に生活しているのでしょうか。コンテンポラリーダンサーの得居幸さんに聞きました。
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1日の始まりはレモン水から
朝と夜に、コップ1杯のレモン水を飲みます。 冷蔵庫から出したお水にレモンを絞り入れてしばらく置いて、支度をします。水温が少し上がりレモンが水になじんだ頃に飲みます。
レモンはできれば皮ごと入れ、クエン酸・ポリフェノール・食物繊維を摂取します。新陳代謝を上げ、便秘、冷え性やむくみの改善、さらには美肌効果もあります。また、食欲がありすぎるときは食欲を抑え、ないときは食欲を促してくれます。
じつはわが家にはレモンの木があります。父が育てた無農薬レモンを使って、レモン水を作っています。もしレモンを購入する場合は国産無農薬のものがおすすめです。それ以外のレモンを使う場合は、野菜用のタワシでゴシゴシ洗うか、皮は使わず果汁のみを使うのが安心かと思います。
朝は、その後に鉄瓶で沸かした白湯か、無農薬栽培の紅茶を、食事とともにたっぷりいただきます。鉄瓶で沸かした白湯からは鉄分がとれますし、沸騰することで起こる塩素除去の効果が、ほかの材質のものでわかすよりも優秀です。お湯自体もやわらかくおいしくなり、飲みやすいです。また、ブラックティーは発酵食品です。発酵茶に含まれる酵素は体を温め腸内環境を整えます。
昼は、体を使った仕事ですので(インストラクター・ダンサー)、水分補給をこまめにとることを心がけて過ごします。 お腹が空いていなければ、ムリに昼食はとりません。
夜は睡眠の質を上げる工夫を
夜は、和食を中心に野菜をたっぷり使った料理とおみそ汁をいただきます。 おみそは、昨年より通い始めた、有機の大豆と麹を使った手作りみそ教室で作ったもので、昨年は米みそ(写真)、今年は麦みそを仕込みました。発酵食品の代表格のおみそは、炒めものに使ってもおいしいですね。
お風呂にはしっかりと浸かります。疲労度が高い場合は温泉へ。さらに寝る前に15分ほどのストレッチで、睡眠の質を上げるようにしています。腸は「第二の脳」といわれるほど敏感に、日々の生活の影響を受けています。食事だけでなく、さまざまなストレスを次の日に持ち込まないように気をつけ、睡眠の質を上げることで、内臓への負担も軽減されます。
とはいえ、会食や、早朝からや夜遅くまでの仕事など、リズムが崩れる日もあります。そんなときは、朝・昼・夜のどこからでもいいのでムリのないタイミングで、また自分の生活リズムへ戻すようにしています。