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体調不良・ウイルスに負けない!毒素を解毒、排出して健康な体と心を作るコツ
3月に入り、少しずつ暖かな日が増えて春めいてまいりました。冬は気温も低く、代謝も悪くなりがちです。冬の間ため込んだ毒素や老廃物を外に出すには、体の新陳代謝が活発になる春が最適の時期と言われています。今日は、デトックス効果を高めて健康な体と心を作るライフスタイルについて、一般社団法人グルテンフリーライフ協会のフォーブス弥生さんに教えていただきました。
Contents 目次
毒素を解毒・排出して免疫力強化!腸内環境を整える食事法
私たちの体は、体内で不要になった「老廃物」、環境ホルモンをはじめとした「有害物質」や銀、鉛、カドミウム、ヒ素といった「有害ミネラル」などの毒素を体にためこんでしまっています。これらの老廃物、有害物質や毒素を解毒・排出し、体が本来持つ力をとり戻すことを「デトックス(detox)」と呼んでいます。
デトックスは75%が便、20%が尿、3%が汗、残り2%が髪と爪から行われると言われており、便によるデトックスが圧倒的に多くなります。
腸は食べものを消化し、栄養と水分を吸収します。食べものは歯でかみ砕いたあと、食道から胃に運ばれます。胃で消化されたあと、十二指腸に流れてさらに消化が進みます。そのあと、小腸へ運ばれて栄養物が吸収されると、大腸で水分が吸収され、それ以外は便となって体外へ排出されます。加えて、腸は免疫や解毒といった重要な働きを持っていますので、腸内環境を整え、体内から毒素を排出することが重要です。
腸内環境を整えるには、ヨーグルトや納豆などの発酵食品を日ごろから積極的にとり入れることも大切ですが、同時に腸に悪い食べものをとり入れないことも大切です。
「あなたは食べたものでできている (You are what you eat.)」と英語でよく使われる言葉がありますが、皆さんはなんのために食事をしていますか。毎日の食事は、「楽しみのため」、「ストレス解消のため」、「健康な体を作るため」など人それぞれ食事に対する考えがあると思います。
ところが、食べたものが病気や不調を作り出すこともあるのです。
例えば、人によっては小麦や大麦、ライ麦などに含まれるたんぱく質である「グルテン」が原因になることもあります。また、90%以上のアジア人は離乳後にラクターゼの量が減少し、乳製品に含まれる「乳糖」が消化しにくく、体調不良の原因となることもあります。便利な加工食品は、ほぼすべてに食品添加物が入っています。防腐剤、保存料などの食品添加物が腸内細菌を弱らせる元凶にもなっているのです。
腸以外にも、体内でデトックスに重要な役割を果たすのは腎臓と肝臓です。食事などで体内にとり込んだものは、腸で消化吸収されたあとに、肝臓で有害物質が分解され、腎臓でろ過されて、体外に排出されます。
これからは春野菜がおいしい季節です。たらの芽・ふきのとう・ウドなどに含まれる苦味成分「植物性アルカロイド」は、デトックスや抗酸化作用成分として代表的な春野菜です。この苦味成分が、腎臓のろ過機能を高め、新陳代謝を高めてくれます。
春キャベツに含まれる、硫黄化合物である「イソチオシアネート」や「ビタミンU」もデトックス効果を持つと言われる成分で、肝臓の解毒機能を強化してくれます。
私たちの体は、毎日の「食」の積み重ねによってできています。これからの季節、旬な食材をじょうずに活用して、体調管理に役立てましょう。