あなたはどれくらい睡眠を意識していますか。仕事で帰りが遅くなってしまった時、休みの前の日に夜更かししてしまった時の翌朝、体がだるくてもっと早く寝ればよかった、などと後悔することもあると思います。
そこで今の「眠り」を見直すことで、ライフスタイルだけでなく美容やダイエットでもいい結果を出すことができるそうです。その秘密を睡眠コンサルタントの友野なお先生に教えてもらいました。
Contents 目次
ダイエットと睡眠の関係
睡眠不足は、食欲中枢と密接に関わる自律神経を乱すため、太りやすい体になってしまう。また、寝ている間に分泌される成長ホルモンの恩恵も存分にうけられないということはご存知の人も多いかと思います。でもただ寝ればいいということでもないようです。
「睡眠時間は長くても短くても太りやすいことがわかっています。また、睡眠には質も重要。最近の女性は、睡眠が浅い人が多く見られますが、浅い睡眠では成長ホルモンがしっかり分泌されません。深い睡眠を得るには、体の深部温度を下げることが重要。そのため体温の下がる夜9時以降は激しい運動は避けるなど、寝る前の習慣がやせる眠りにつながります」(友野先生)
では、次に睡眠によるメリットについてご紹介します。
睡眠で得られるダイエット効果3つ
日々の健康や美しさの土台づくりには、毎日の睡眠が大きく影響しています。友野先生に睡眠をとることのメリット3つを教えてもらいました。
1.しっかり寝ると食欲が抑えられる
「30~60歳の男女1024名を対象としたスタンフォード大学医学部疫学調査では、8時間睡眠者と比べて5時間睡眠者では食欲亢進させるホルモンが14.9%増加し、食欲を抑制させるホルモンが15.5%減少することが明らかになったのです」(友野先生)
ぐっすり眠ることで「食べたい」という欲求が自然と抑えられるため、ダイエットを成功に導いてくれるのですね。
2.食べもののチョイスがヘルシーになる
「睡眠不足だと意思よりホルモンの力が勝って食べたい欲求を抑えることができず、食事制限では非常に大きなストレスを抱えることになってしまいます。ダイエットをしている場合、3日坊主の末ドカ食いをしてリバウンド、という残念な結果に…。
しかも、睡眠不足は糖質や脂質、つまりカロリーの高いものに対する欲求を高めることがわかっているので、ダイエットの大敵ともいえるお菓子や揚げもの、ラーメン、菓子パンなどが無性に食べたくなってしまう傾向が高まるのです」(友野先生)
睡眠不足だとストレスによりカロリーの高いものを選んでしまうが、しっかり睡眠をとって入ればストレスフリーで食もヘルシー志向になるということですね!
3.脂肪燃焼を高める
「睡眠不足だと日中の眠気が強くなるので、だるい、面倒くさいといった気分になりやすく、普段なら歩くところをタクシーに乗ってしまったり、ダイエットもサボってしまったり。眠気による意欲低下は活動量を低下させ、結果として消費エネルギーを下げてしまいます。当然、余ったエネルギーは脂肪として体にしっかり蓄えられていくので、理想の体型は遠のくばかり。
だけど、睡眠時間をきちんと確保していれば、食べ過ぎにブレーキがかかり、ヘルシーな食事を好むようになって、消費エネルギーも上がります」(友野先生)
質のよい睡眠をとると、自分の意思をコントロールでき、食べ過ぎにブレーキをかけることができ、消費エネルギーも上がるなんて嬉しいですね!
睡眠は、ダイエットにおいていいことだらけだということがわかります。健康的にやせて美肌を目指すなら、まずは毎日の睡眠時間を大切にしていきたいですね。