さわやかな風とともに、今年も衣替えのシーズンがやってきました! 衣替えは季節の衣類を入れ替えるだけでなく、クローゼットを整理する絶好のチャンス。今回は、「やせる収納」で大人気の整理収納アドバイザー・梶ヶ谷陽子さんに、衣類とアクセサリーの手放しどきや、使い勝手のよいクローゼット収納のコツについて伺いました。
Contents 目次
「ときが止まったままのクローゼット」になっていませんか?
衣類があふれたクローゼットを片づけるとき、「捨ててしまえばスッキリ解決!」と思いがちですが、これに対し梶ヶ谷さんは「衣類を何枚まで減らさないといけない、というわけではありません」と言います。
「自分が管理できているなら何枚持っても構いませんが、ただ何枚あるかわからない、どこに何があるかわからない、となると、どんどん散らかることに。クローゼットが片づかない原因でもっとも多いのが、「あのとき着られていたから」と言って、ときが止まったままになっていること。似合う服は、その時々の体型や年齢、ライフスタイルによって変わります。『今の自分に合う服なのか?』『今本当に着る服なのか?』をよく考えて持つことが大切です」
片づけもダイエットも、まずは「今の自分と向き合う」作業からスタート。この考え方が身につくと、食事をとるときも「今、本当にお腹が空いているの?」と自分自身に問いかけられるようになるなど、自然と「やせるクセ」が身につくのだとか。
衣類・靴・バッグ・アクセサリーの「手放しどき」は?
お気に入りの衣類は、穴が開いたりひどい汚れがついたりしない限り、なかなか手放せないもの。そんな衣類を整理するときのポイントは次の3つです。
1. 今の自分に、本当に合っているのか?
2. この先、絶対に着ると言いきれる服なのか?
3. ちゃんと管理できる量になっているのか?
「手放す衣類を見極めるための、もっともわかりやすい方法は、最近まったく着ていない服でコーディネートして、自分の姿を鏡で見てみること。その服で外出する気になれなかったら、それはもう着ない服ということです。その際、服とセットで買った靴やバッグ、アクセサリーも合わせてみて一緒に片づけるのがオススメ。衣替えのタイミングにファッションショー気分でやってみると、片づけも楽しくできますよ」
毎日がラクになる! クローゼット収納のコツ
不要な衣類や小物類が片づいたら、次はどのように収納すればキレイが続くのでしょうか?
自称「ズボラ」の梶ヶ谷さんは、とにかくラクに管理できる方法を考えて実践しているそうです。
「たとえば、型崩れしやすくたたまなければいけない洋服は一目で把握できるよう『重ねない』ようにして、立てて並べています。シーズンオフの衣類は、無印良品の不織布ケースに入れてラタンボックスの中へ。衣替えのときには、不織布ケースごと出して引き出しに入れ替えるだけなので、とても簡単です。
たたまない洋服は洗濯干しとクローゼットのハンガーは共有にして、洗濯ものを干し終わったらそのままクローゼットへ移動。これで洗濯物をたたんでしまう、という手間も省けます。クローゼットに衣類をかけるときは、作業用、講師用、子どもと遊ぶ用、と用途ごとに分けているので、どこに何があるのか把握しやすく朝のコーディネートもラクになりました!」
ただこの方法は、衣類の型崩れが気になる人には不向き。その場合は、素材別にたたんで平積みに収納するのがベターです。
「ダイエットと同じで、クローゼット収納も、自分に合わない方法だとザセツやリバウンドすることになってしまいます。自分の性格や目的にあった方法を見つけることが大事です」
「こうじゃなきゃダメ」にとらわれず、自分の片づけ方を見つけよう!
ごちゃつきがちなバッグ類は、ひとまとめに収納するのではなく、使う頻度や使う場所に合わせて収納場所を変えるのがオススメ。
「たとえば冠婚葬祭用など年に数回しか使わないものはクローゼットでもよいですが、通勤に使うバッグは、準備しやすく忘れものをしにくい場所に置くのがオススメ。たとえば、リビングで目につく所を定位置にするのもアリだと思います。
収納本を読んでも片づかないのは、その本を書いている人と読んでいる人の性格やライフスタイル、持っているものの量が違うから。片づけ方は十人十色。こうしなきゃいけない」という考えにとらわれず、ぜひ自分にあった片づけ方を見つけてくださいね!」