CATEGORY : ライフスタイル |暮らし
チョークでお絵かきに大人の塗り絵、窓辺のクマ……私の好きなおうち時間の過ごし方~シカゴ編~
世界中に猛威を振るう新型コロナウイルス。#Stay Homeが世界共通のキーワードになる今、世界各国のみなさんの「おうち時間」をのぞいてみたい! 第4回はアメリカの都市、シカゴからの素敵なおうち時間の過ごし方です。子どもも大人も各々で楽しい時間を見つけ出しているようです。
Contents 目次
イリノイ州はアメリカの州のなかで4番目に感染者数が多い
世界を震撼させている新型コロナウイルスは、ご存じのようにここアメリカが世界の感染者の1/3を占め、5月1日現在においては、まだピークは来てないとの見解です。私が住むイリノイ州の感染者数はニューヨーク、ニュージャージー、マサチューセッツに次ぐ第四番目となっています。イリノイ州の政府が打ち出す対策に州民は落ち着き、すばやく順応していますが、不況、解雇、治安悪化などのさまざまな不安も襲ってきているようです。
3月21日に発令された自宅待機命令は、4月30日までとされていたのが5月30日まで延長となり、冷静に受け止める州民が多く見受けられますが、その反面プロテスタントによるデモも始まりつつある状況です。必要最低限の外出などは可能ですが、それでも皆さん自宅で過ごす時間が増え、子どもも大人もさまざまな時間の使い方、過ごし方をしています。
子どもの楽しみ方、大人の楽しみ方、それぞれみんな見つけている
子どもたちは学校が現在、学年すべて休校となり、このまま夏休みに突入と言う想像だにしていなかった結末となっています。筆者の長女はハイスクール最後の学年なので、所属しているクラブの旅行やイベント、プロムパーティー(最終学年の学年末に行われるダンスパーティー)、そして卒業式が予定されていましたが、いずれもキャンセルとなっており、なんとも可哀想でやるせない思いではありますが、そうは言ってられません。そんな子どもたちの自宅待機命令中の過ごし方はいろいろで、小さい子どもたちの場合は、自宅のガレージ前や、歩道にチョークで絵を描いたり、思い思いのメッセージを刻んだりし、子どもたちの思いを感じられます。
体力の有り余る子どもたちや付きそう大人たちは、近所を散歩したりしています。寒さがときに4月、5月まで続くシカゴですが、今冬は暖冬だったお陰でこの時期、散歩をすることが気持ちよく、朝、昼、晩と子どもを連れた人や夫婦、ファミリーと見かけます。そんな人たちを和ませているのが“ベア―ハント”と呼ばれる窓辺にいるクマのぬいぐるみを見つけること。ただ散歩するのでは無く、窓辺に可愛らしいくまちゃんが外を覗いているのを見つけると、本当に優しい気持ちになります。見つけた子どもたちの笑顔や声を聞くと、ささやかな幸せを感じるこの頃です。
ティーンの子どもたちや大人の間では、パズルやクイズなど定番の物から日本生まれのSUDOKU(数独)も時間潰しでチャレンジしている人も少なく無いようです。SUDOKU`には小冊子、ブックレット、電子、携帯電話のアプリなどいろんなタイプがあり、通常の数字を当てはめるタイプから、最近ではプラスしてアルファベットも含むタイプと進化していてチャレンジしているとアッという間に時間が過ぎてしまいます。
ほかにはここ数年アメリカでも人気が続いている大人の塗り絵で、たっぷりある時間をつぶすためには無心になって塗る!ということで夢中になっている人も多いようです。
そして、日本でもここアメリカでもある物が品薄という共通点があります。そう、小麦粉などの粉類です。自宅で過ごす時間が多くなるので、自分で手作りに挑戦する人がアメリカでも増えていて、スーパーでいち早く品薄になった物のひとつがその小麦粉で、ほかにはピザやパンのインスタント生地などでした。筆者の夫もそのひとりでなんと業務用の25LB(11.34kg)の大袋の小麦を買って来ました! なので毎日小麦粉を使って、何かしら作っていますが、子どもたちや夫と家族全員でなんとか楽しく料理をしたりして過ごしていますが、やはり通常生活がそろそろ恋しい自宅待機命令2か月目突入のシカゴです。
文/脇方真由美