仕事をスムーズにしたり、時間を効率的に使えるようになる「朝1時間のモーニングルーティン」で大切なことは、未来の「種まき」をすること。朝活の第一人者池田千恵さんのメソッドでは、具体的には30分で1日の仕事を段取りし、後半の30分で「種まき」をします。段取りにおいて日々優先順位づけをすることが、判断力をつける訓練になるといいます。今回は、実際にどのようにしたらよいのか、みていきましょう。『「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン』よりお伝えします。
前回までのお話
Contents 目次
タスクリストをつくろう
ふだんからタスクをリスト化している人も多いでしょう。それを大幅に変える必要はなく、プラスαで以下のポイントを意識するようにしましょう。
【池田さんのタスク化ポイント】
1 朝の1時間で集中し、一気につくり上げる
2 緊急度×重要度によりタスクを4色に色分けする
3 「種まき」の「粒」を細かくし、すぐに実行可能な状態にしておく
タスクを4つに振り分ける
タスクは4つのマトリクスに振り分け、4色ボールペンで色分けすることを推奨しています。
1 緊急でない×重要 : 種まきの赤
(将来へ大きく影響してしまう最も重要なもの)
2 緊急×重要:刈り取りの緑
(目の前の生活や仕事に直結するもの)
3 緊急×重要でない : 間引きの青
(やらなくても大きな影響はないけれど、目の前の状況のせいですぐにとりかからなければいけない気持ちになるもの)
4 緊急でない×重要でない: 塩漬けの黒
(そもそもやっている意味がないまま思考停止で続けているもの)
「数字は人生においての優先順位が高い順番です」と池田さん。
仕分けの3ステップ
ステップ1
頭に浮かんだ今日のタスクを洗いざらい頭の外に出し切る。
ステップ2
4色に色分けして「種まき」を見極める。
(例)
ステップ3
「種まき」を細かい粒に仕分けし、すぐにとりかかれる状態にする
(赤)新規取引先に向けた企画書作成
□クライアントの悩みを調べる
□クライアントのお客さまを調べる
□ゴールを考える
□企画ラフをつくる
□反論や質問をリストアップする
□回答を用意する
□開催スケジュールを確認する
□必要なスタッフを確認する
□企画ラフを上司とすり合わせる
□資料作成開始
□資料最終チェック→修正
□プレゼンのリハーサルをする
□カラーで3部印刷する
「種まき」タスクの「粒」を細かくすることで、作業にとりかかりやすくなり、ちょっとずつでも進んでいるのがわかると、自己肯定感もアップ。
「1日の予定をタスク化し、優先順位を決めていくプロセスは、自分にとって何が大切で、どれを捨てるべきか、日々の決断に責任をもつことにつながります」と池田さん。
朝30分で仕事でもプライベートでも、「自分にとって重要なことに着手することができた」と思えるといいですよね。それが「自分主体で人生をつくっているという感覚になる」と池田さんは話します。
文/庄司真紀
参考書籍
『「朝1時間」ですべてが変わる モーニングルーティン』(日本実業出版社)