ファッションビルでもネットショップでも、「このカードを持っていればこの日はお得!」「今登録したら〇〇〇〇円引きのクーポンがもらえます!」というような言葉につられ、ついついたくさん申し込んでしまいがちなクレジットカード。気づいたら何枚も手元にあるなんて人も多いかもしれません。今回は気をつけたいクレジットカードの枚数と使い分けについて、ファイナンシャルプランナーの横川楓先生に教えていただきました。
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まずは知っておきたい! 作りすぎのデメリット
クレジットカードをたくさん持っていることのデメリットのひとつ目は、年会費のかかるカードを持っていれば、その分年会費がかかってしまうこと。年会費は普通の買いものと違い自動的に登録されるので、知らないうちに使ってないカードの年会費を払っているということにもなります。
次に、クレジットカードの限度額を上げづらくなる可能性があるということ。クレジットカードの限度額は契約者の返済能力によって決まるため、たくさんカードを持っていると限度額を上げたいメインのカードがあっても上げられなくなってしまうかもしれません。
また、短期でいくつものカードの申し込みをすると、カードをたくさん作らないといけないくらい経済的に困っているのかと思われてカード会社に怪しまれてしまい、新しいクレジットカードやローンの審査に通らなくなるブラックリスト入りしてしまうともいわれています。
たくさんのカードを使っていると、その分支払いも増えます。使いすぎてしまい、支払いが追いつかなくなる可能性も考えると、クレジットカードをたくさん持つことは間違いなくリスクが多いといえるでしょう。
じょうずなカードの使い分け
一般的なクレジットカードの所持数は2、3枚といわれています。実際にたくさんカードを持っていても、使うカードは限られているはず。それぞれにポイント還元や割引などのメリットを感じて作っているかと思いますが、ひとつのカードにまとめたほうが当然ポイントもより多く貯まっていきます。よく買いものをするファッションビルがあるのであればそこのカード、楽天やLINEなど決まったポイントを貯めるようにしているのであればそのカードなど、自分の買いものの傾向にあったメインのカードを1枚選び、それを基本的に使うと決めてしまうほうが、ポイントを得られたりカードのランクアップを狙えるという点でもより恩恵を受けられることでしょう。
特にお得なカードって?
やはりクレジットカードを利用するにあたって、利用金額に対してどのくらいのポイントがもらえるのかというところは、とても大事な要素ですよね。どこでメインにカードを使うかにもよりますが、還元率で考えるとみなさんご存じ楽天カードや39歳以下しか申し込みができないJCB CARD W、初年度は決算利用額の3%が還元されるVisa LINE Payクレジットカードなどがあげられます。貯まったポイントは新しい何かを買うために利用できますし、これを機になるべくお得に買いものをしていくためにポイント還元率でメインのカードを決めてしまうというのも手です。
何はともあれ、カードをたくさん作ってしまっているという人は、まずはまったく使ってないカードや今の支払をほかのカードで支払っても問題がないようなカードについてはカード自体を解約し、使いたいカードを精査していくようにしましょう。
イラスト/うつみ ちはる