投資にもいろいろな種類がありますが、みなさんが投資と聞いていちばん最初に思い浮かべるであろう投資はおそらく株式投資。でもなかなか仕組みを知る機会がないし、ハードルが高いという人も多いはず。今回はそんな株式投資の基本をファイナンシャルプランナーの横川楓先生に教えていただきました。
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そもそも株式投資とは?
株式投資をすごく簡単に言うと、いろいろな会社が事業をするお金を集めるために発行している株を、その株を買った人である株主が売ったり、買ったり、持っていることで利益を得るという投資方法です。日々変化する会社の業績や社会の情勢に応じて株の値段である株価も常に値段が変化しています。それを踏まえた上で株を買う側である私たちは、応援したい会社や株を持っていることで得しそうな会社、これから絶対成績がよくなる会社などを考えて、より利益を得ることができる株を選んで買うことになります。
株式投資の仕組みとメリット・デメリット
株式投資で得られる利益は基本的には3つ。まずは株を持っていることで商品やサービスを受けられる株主優待、ふたつ目はこちらも株を持っていることで金銭を受けとることができる配当金、そして最後が株を買った値段より高く売ることで得られる差額の利益です。ひとくくりに株式投資といっても株主優待や配当金は長期の投資、株の売買は短期の投資となります。
株主優待のメリットはなんといっても決まった日に決まった数の株を持っているとその会社の商品や商品券などのお金じゃない何かしらをもらえるということ。一方でデメリットは必要な株数をもっていないと優待はもらえず、またいい株主優待がもらえるからといってその株が株自体で利益をたくさん得られるものとは限らないこと。
配当金のメリットは株主優待同様、株を持っていることでお金をもらえるというところ。デメリットはすべての会社が配当金を出しているわけではないので、配当金が欲しい場合は配当金を出している会社を調べる必要があるということです。
最後に株の売買で利益を得るメリットは、株主優待はものですし、配当金はそこまで大きな金額の配当はもらえないのですが、買った金額からうまく値上がりしたタイミングで売ることができれば、大きな利益になる可能性があるということ。しかし、利益を得るために買うタイミングや売るタイミングを判断するのがなかなか難しいというのがデメリットです。
普通に生活していると、いろいろな会社の株価や株主優待を知る機会はなかなかありませんよね。でも日々動いている株を追いながら株という側面から会社を見てみると、普段スルーしてしまうような経済のニュースも理解しやすくなるはず。いますぐに株式投資を始めなくとも、ぜひまずは気になる会社の株価を調べてみたり、欲しい株主優待を探してみたり、株式投資に触れることから始めてみましょう!
次回は株式投資の始め方や具体的な準備などについてお話していきたいと思います。
イラスト/うつみ ちはる