株式投資を始めたい!と思ったときにまずどうすればいいのでしょうか? 始める前にまずはチェックしておきたいポイントについて、ファイナンシャルプランナーの横川楓先生に教えていただきました。
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具体的に何から始めればいい?
まず株式投資をはじめとした投資を始めるためには、証券口座を開設する必要があります。普通の銀行口座を持っているだけでは、投資をすることはできません。おすすめは手数料が安かったりオンライン上で手続きがしやすいネット証券です。ネット証券であれば必要書類がそろっていればオンライン上ですぐに証券口座を開設することができます。そして、そのネット証券の口座に投資の元手であるお金を銀行口座などから入金することにより、投資をする準備が整います。もしもNISAを利用するのであれば、NISA口座の開設の手続きもしなければなりません。
まずはどのくらいのお金が必要?
実際に株式投資を始めるときにいくら必要かは、ほしい会社の最低投資金額により、大きく変わります。取得するために必要な金額が最低でも100万円を超えるという株もあれば、中には3万円台、4万円台などの10万円以下で買えるような株もあります。株を買うときに必要な金額が高いからいいというわけではなく、まずは自分がいくら株式投資に使えるのかをしっかりと考えた上で会社の成績や利回り、株主優待などをチェックして予算内で条件を満たす株を探してみましょう。
年間120万円までであれば、NISAの枠を使うことで最長で5年、投資の利益にかかる税金がかからないので、NISA口座を利用しての株式投資がおすすめです。
どうやって勉強しよう?
株式投資に使える予算内であっても、どうせならたくさん得したいし、どの株を買って、長期で持つべきか、短期で売買をすべきかなどいろいろ悩んでしまいます。悩みながらもどの株にするか決めていくにあたり、ひとまずは株式投資に関する最低限の知識をつけましょう。まずは投資をするにあたりよく出てくる株価、日経平均、利回りなどなどといった言葉を覚えること。そして、1度見てみてほしいのが会社四季報。会社四季報とは上場している会社の業績や売上、事業内容を見ることができるハンドブックです。冊子で読むこともオンラインで読むこともでき、いろいろな情報を得ることができます。最初は見慣れない内容に少しイヤになるかもしれませんが、自分が知っている会社ひとつの情報だけでも読み込んで理解をすればほかの会社の情報を読むハードルも下がるはず。ぜひ一読してみてください。
株がどうなっていくか先のことは誰もわからず、正解のないことなのでうまくいくこともあればそうではないときもあります。本格的にチャレンジするとなると、少しお金と時間の余裕が必要かもしれませんが、お金を増やしていくために投資は必要ですし、ひとつの会社の株でも、株を持っていることで日本全体の経済の動きにも今まで以上に敏感になれるはず。次回お話していく投資信託も含めて、何かしらの投資を始められるように少しずつ知識をつけていきましょう。
イラスト/うつみ ちはる