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「FX」って実際どうなの? 投資初心者が始めるときの注意ポイント #大人女子のマイルド貯蓄
株式投資や投資信託のほかに、「FX」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。でも、ほかの投資と比べて、なかなかやっているという人を見かけませんよね。FXは、ほかの投資と比べてとても怖い部分を持つ投資で、少しハードルが高いのです。今回はそんなFXについて、お金の専門家の横川楓さんに教えていただきました。まずは「へぇ~こんな投資の仕方もあるんだ」くらいの気持ちで読んでみてください。
Contents 目次
FXってどんな投資?
海外旅行の際など、旅先でお金を使うときには、今あるお金をその国のお金にする必要があります。レートという基準を元基に今あるお金をその国の通貨ではいくらになるのか計算をしますよね。このレートは日々変化していて、いつどこで両替するかによって、持っている金額よりも価格が増えることもあるのです。今は日本で両替するよりも現地で両替するほうがレートがお得だとか、どこで両替するほうがいいか考えた経験がある人もいるはず。
FXというのは、簡単にいうとレートの仕組みを利用して通貨を売買して利益を得る投資方法です。
FXの始め方は? どんな仕組みなの?
FXを始めるには、普通の証券口座とは別に、まずFX専用の口座を作る必要があります。
オンライン上で申し込みができ、必要書類などのやりとりを経て、開設された口座にお金を入金して、取引開始です。
仕組みは先ほどお話した通り、つねに変動する通貨のレートを利用していろいろな国の通貨を交換し、利益を得る仕組みです。安く買って高く売るのを目指すというのは、株の短期売買に近いかもしれません。相場をよく観察しつつ、タイミングを見計らわなければならないのでハードルが高く、のんびり投資をしたい人にはあまり向いてないということになります。
どうしてFXは怖いの?
FXには、元手は少なくても大きな金額で取引ができる「レバレッジ」という仕組みがあります。たとえば、投資資金の元手が5万円なら普通の投資だったら5万円分しか投資ができませんが、10倍のレバレッジをかけると50万円分の取引ができるということになります。少ないお金で大きな金額の取引ができる分、利益も10倍となる一方で、損失も10倍に。たくさんの利益が出るのはうれしいですが、損をしてしまうとせっかくの利益も一気に減ってしまいます。また、「ロスカット」といって大きな損失が出ても元本以下の金額にはならないような仕組みとなっていますが、基本的にはFXは元本保証の投資ではないので、元本割れする可能性もゼロではありません。始めるとしたら、小さいレバレッジから始めるようにしましょう。
ざっくりとお話してきましたが、FXを始めるにあたっては、円高・円安の仕組みや、為替の仕組みを理解する必要があるなど、前もって知っておくべき知識もまだまだたくさんあります。
あまり元手がなくても大きな利益が出るというのはとても魅力的ですが、その分、損をするリスクも大きく、初心者や、働きながらまったり投資する人向けとは言えません。まずは株式投資や投資信託などから始めて、投資に慣れてきたら少しチャレンジしてみるくらいに考えておきましょう。
イラスト/うつみ ちはる