新型コロナウイルスの影響で、アメリカでも今年はさまざまなイベントが中止になりました。感染を防ぐために密を避ける生活を送っていますが、シカゴでは、感染者急増のため、11月16日から1か月間、再び自宅での自粛生活を送ることに。
ホリデーシーズン突入のこの時期、パーティーも軒並みキャンセルとなっていますが、そんな中でも、「自宅にいながら、ささやかでもいいから盛り上がれることをしたい!」ということで、今アメリカで流行中のフードボードを作ってみることにしました!
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ここ数年アメリカで人気のフードボードとは?
「フードボード」とは、かんたんに言うとオードブルの盛り合わせのようなもので、食材をオシャレな感じにボードやプレートに盛りつけて、必要があれば小物を使って演出すること。年々、盛りつけのテクニックが進化していて、新たなフードボード旋風がシカゴで巻き起こっています。
フードボードにはこんなものがウケている!
フードボードの作り方を説明していきます。
まず、どんなテーマで使うのかを決めます。クリスマスなのか、バースデーなのか、普通に友人たちとのパーティーなのか。
次にテーマが決まったら、それに関連する食材をどんどんそろえていきます。チョコレート、スナック、チーズ、ハム、フルーツ…など、何でもOK!
そして、それらをすべてボードに並べて盛りつけていきます。ボードやプレートはもちろん、鉄のフライパンのスキレットや手巻き寿司を作る巻き簾(す)、お重など、なんでもいいです。新しく買わずに、家にあるものを使って手軽に楽しめるのがフードボードの醍醐味です。
上級者になると、食材だけでなく、ソースやジャム、容器、器具などの小物をどんどん使い、オシャレでハイセンスなボードを作っています。
わが家で最初に作ったのはスナックボード。クリスマス用のチョコレート、ポップコーン、キャンディ、クッキーなど、お菓子類でそろえてみました。色合いも、赤や白、黒といったホリデーシーズンを象徴するようなものをとり入れつつ、真っ赤なプレートにキレイに並べて、小さなツリーや、ココアの入ったマグなどを横に置き、華やかさを演出してみたところ…
「わぁ、楽しい!」
と、テンションアップ。さらに、家族や友人、恋人など、何人かで一緒に盛りつけていくと、それだけでワクワク。
ほかにも、チーズ、ハム、クラッカーといったおつまみの鉄板の組み合わせを黒いストーンプレートの上で盛りつけてみました。さらに、そこにオリーブやナッツ、チーズ、はちみつ…といった感じで追加し、差し色に緑のローズマリーもプラスして、最終的に大人の雰囲気のボードができ上がりました。これをワインと一緒に楽しんだのですが、単にお皿に盛っていただくのとは全然違うんですよね。
作り方はとってもカンタン。あとはいかにセンスよく見せるかが大事
フードボードは作り手のセンスひとつで、でき上がりによくも悪くも差が生まれます。まるで、真っ白なキャンバスに絵を描いているような感じです。
いろいろ実践してきた中で、センスよく見せるコツは、主に次の7つだと考えています。
① 崩れるほど食材を乗せないようにする。
② バランスを考えつつも、見映えがするように盛りつける。
③ こりすぎずに、適度にシンプルさを出す。
④ ボードにデザインする、または絵を描くような感覚で盛りつける。
⑤ 何かのイベント(テーマ)に合うような食材を選ぶ。
⑥ 小物などをあしらい、楽しい見た目になるように演出する。
⑦ 彩りで個性を出す!
これらを意識すると、素敵なフードボードが完成します。
自宅で楽しむなら、ボードやプレートにそのまま盛りつければいいのですが、友人や親せきの家に持って行きたい場合は、並べた食材が崩れないように、箱の中で盛りつけてから持参するのがコツです。フタを開けたときのみんなのリアクションを見て楽しめそうですよね。
これからやってくる年末年始のパーティーに向けて、ぜひ作ってみてくださいね! インスタ映えもします♪
写真・文/脇方真由美