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フォンデュだけじゃない!? スイスで人気のチーズを使った「ヴルスト・ケーゼサラダ」がヘルシーで激うま!
スイスといえば、真っ先にチーズとチョコレートが浮かぶ人も多いのではないでしょうか。チーズを溶かして食べる「チーズフォンデュ」や「ラクレット」は日本でもだいぶ広まっていますよね。とはいえ、スイスのひとり当たりのチーズ年間消費量は21.99kgと、日本の2.84kg(2019年の統計)の7.7倍も!
今回はそんなスイスから、チーズを使った「ヴルスト・ケーゼサラダ」のレシピをご紹介したいと思います。ぜひ試してみてくださいね。
Contents 目次
「ヴルスト・ケーゼサラダ」は、スイス名物の燻製ソーセージ「セルヴェラ」と、スイス産のハードチーズやセミハードチーズを使ったサラダで、スイスの人たちにとても好まれています。
ここスイスでは、ランチは温かい食事がメインで、夕食はパンやチーズ、乾燥肉、サラダ類などのやや冷たい食事という家庭が多く、「ヴルスト・ケーゼサラダ」は夕食にも最適。また、わざわざ家庭で作らなくても、スーパーやコンビニでパックになっているものが売られているほどポピュラーな食べ物です。もちろん、暑い夏に食べるのにもよく、レストランでは夏季のおなじみメニューとして提供されています。
「ヴルスト・ケーゼサラダ」は、チーズを使っているにも関わらずさっぱりした味わいで、パンなどの主食がなくても満足感が得られ、腹持ちがいいという特徴があります。また、ひとり分が約480kcalなので、1食のカロリーと考えると、ヘルシーな点もうれしいメニューです。
ちなみに「セルヴェラ」は、18世紀のレシピ本に作り方が出ているほど古くからあり、いまはそのまま食べるのはもちろん、バーベキューのときには欠かせないというぐらい人気があります。
基本的なレシピはありますが、アレンジする人が多く、レストランでは「ヴルスト・ケーゼサラダの味でコックの腕がわかる」と言われるほど、料理人の腕の見せ所の1品にもなっています。
今回ご紹介するレシピは、日本では入手が難しいセルヴェラ(豚肉、牛肉、ベーコンの混合。製造者によって多少異なる)の代わりに、皮なしウィンナー(豚肉と鶏肉)やボロニアソーセージ、ボロニアハム、魚肉ソーセージなどを代用します。スイスでも、ハムを用いる人も多くいます。
またチーズは、スイスを代表する穴あきのエメンタールチーズ、チーズフォンデュで使うグリエールチーズ、アルプスで作られるベルクケーゼ(Bergkäse)など自分の好きなチーズを使ってください。
<ヴルスト・ケーゼサラダ>
【材料:1人分(1人分 480kcal 約180g)】
・皮なしウィンナーまたはボロニアソーセージ(写真はセルヴェラ)…100g
・エメンタールチーズ…50g
・小きゅうりのピクルス…15g
・玉ねぎ(小)…1/4個
・チャイブまたはあさつき(飾り用)…少々
・つけ合わせの野菜…ミニトマト、レタス各種、ラディッシュなどお好みで
(A)
・マスタード…4g
・酢…20g
・菜種油…10g
・塩…2g
・こしょう…少々
【作り方】
① ウィンナーまたはソーセージ(写真は皮をむいたセルヴェラ)を4、5mmの厚さで半月型に切る。チーズは角型、ピクルスは半月型、玉ねぎは細切りにする。
② (A)の材料をすべて混ぜ合わせる。
③ ボールに、①を入れて②で和える。
④ 味がなじむまで20分ほど置いておく。
直径16cm(中サイズ)のサラダボールに入れるといっぱいになるので、このままボールで食べてもいいですし、お皿にするなら(写真は直径27cm)、皿のふちに付け合わせの野菜を敷き、真ん中にヴルスト・ケーゼサラダを置いて、チャイブまたはあさつきで飾り付けるのもおすすめ。
また、ゆで卵やクルトンを混ぜたり、ソースに生クリームやナチュラルヨーグルトを入れる人もいます。
間もなくやってくる暑い夏の夜に、スイスののどかな風景をイメージしながら試してみてはいかがでしょうか。基本レシピはもちろん、いろいろアレンジするのも面白いですよ!
写真・文/岩澤里美