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専門家が伝授! オンライン時代だからこそあらためて気をつけたい「映り方とコミュニケーションマナー」
在宅ワークで増えているオンライン会議や打ち合わせ。画面上という情報が限られた環境で、少しでも感じよく、好印象に見せるには? また、気をつけたいコミュニケーションマナーとは? 自身もオンライン会議などが多いというメンタルトレーナーでマナー講師の井垣利英(いがきとしえ)先生にさっそくコツを教えていただきました。オンライン会議が多い人はぜひおさらいも兼ねてチェックしてみて!
Contents 目次
好感度を上げる映り方のちょっとしたコツ
オンライン会議に慣れてきた今だからこそ、あらためて自分の環境を再確認してみましょう。井垣先生がポイントを解説します。
●カメラの高さ
まず、カメラの高さをチェック! 特にノートパソコンの場合、目線が下がり、相手を見下しているように映ってしまいます。しかも、下から顔を映しているので、二重あごになり、顔も暗くなりがちです。お菓子の箱や本など身近なものでよいので、安定性のあるものをノートパソコンの下に置いて高さを調節し、カメラが自分の目の高さにくるようにしましょう。これだけで実際に会って話しているような目線になり、人に与える印象がぐっとよくなります。
●画面に映る大きさ
画面に映る顔の大きさが小さすぎると、表情がわかりにくく、印象がよくありません。上は、頭のてっぺんと画面の間に少し隙間ができるくらいに、下はジャケットの中に着ているインナーが見えるか見えないかくらいに、パソコンとの距離を調節しましょう。そして、常に見られている意識をもち、できるだけ笑顔を心がけると好印象です。
●明るさ
顔が暗く映ると、どうしても暗い印象になってしまいます。窓を背に座り、逆光になって顔が真っ黒になっている残念な人も少なくありません。デスクライトでいいので、オンライン中は顔に光を当てるようにしてみて。
円滑なオンライン会議に必須のコミュニケーションマナーとは?
相手との距離があるオンライン会議だからこそ、気をつけたいコミュニケーションマナー。失礼なことをしていないか、今いちど確認しておきましょう。
●初対面の人には自己紹介を忘れずに
初めてオンラインで会う人がいるのに、自己紹介もなく会議を始めてしまうのはNG。初参加の人は名前も立場もわからない人たちの前で、何をどこから話せばいいかもわからず、困ってしまいます。リアルな会議では名刺交換がありましたが、オンラインではそれがないので、冒頭にメンバーの自己紹介と会議の趣旨を説明することは必須です。
●雑談のポイントは「THANKS」!
これまでは会社で意識せずにしていた雑談ですが、オンラインになってそれができず、コミュニケーションが圧倒的に不足しています。そこで、オンライン会議の最初の1分でもよいので雑談をすることをオススメします。たった1分でもさまざまな情報が得られ、心がつながります。何を話したらいいか迷うときは「THANKS」で行きましょう! 『T』は天気、『H』は初耳、『A』は遊び、『N』はニュース、『K』は健康、『S』は食事を表しています。これらをテーマにすれば会話も弾むはず!
●リアクションは大きめに
オンラインは話すタイミングがけっこう難しいもの。直接会って話していると、空気感で次に誰が話すのかがわかったりしますが、オンラインでは発言がかぶることもしばしばあります。しかも、リアクションをしないで黙っていると、永遠に話す機会は得られません。そこで、仕切り役の人を決めておき話を振るようにするほか、話したい人が挙手する、聞こえない場合は手で×(バツ)をつくるなどのルールを決めておくとスムーズです。また、表情が乏しかったり、マスクで表情が見えにくかったりすると、きちんと内容が伝わっているかどうかもわからないので、お互いに大きめにうなずくなどのリアクションを心がけるのも、円滑なコミュニケーションのポイントです。
いかがでしたでしょうか? ちょっとしたポイントを押さえるだけで、好印象が得られるオンラインマナー。ポイントを押さえて、ぜひ“オンライン美人”を目指しましょう。
取材・文/奥沢ナツ