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ハワイの5つ星ホテル「フォーシーズンズ リゾート ラナイ」が、絶滅危惧種「アウィキウィキ」の保全プロジェクトをスタート!
手つかずの大自然が残り、島の固有種を入れて21種もの絶滅危惧植物が生息しているハワイ州ラナイ島。ここラナイ島にある5つ星ホテル「フォーシーズンズ リゾート ラナイ」が、ラナイ島の管理会社である「プラマ・ラナイ」と連携し、アメリカ合衆国連邦政府が指定する絶滅危惧種「アウィキウィキ」の保全プロジェクトを開始しました。
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「フォーシーズンズ リゾート ラナイ」は、ハワイ諸島の中心部に位置するラナイ島にあるリゾートです。高品質なサービスを提供する5つ星ホテルであると同時に、さまざまな植物保全活動に取り組んでおり、リゾート内にある約5万m平方メートルの広大な植物園には、ハワイの固有植物を含む500種以上の植物が植えられています。植物園を統括している造園部門ディレクターのロバート・ウッドマン氏による無料ガーデンツアーが開催され、これらの活動は、国際的な樹木園・植物園の認定機関であるモートン植物園から公認樹木園の認定を受けるなど、高い評価を得ています。
そんな「フォーシーズンズ リゾート ラナイ」が、ラナイ島の管理会社である「プラマ・ラナイ」と連携し、アメリカ合衆国連邦政府が指定する絶滅危惧種「アウィキウィキ」の保全プロジェクトを開始しました。
「アウィキウィキ」は、紫色やピンク色の花を咲かせるナタマメ属の植物で、ハワイ諸島の固有種のひとつです。
今回の保全プロジェクトは、ラナイ島北西部のカエナ付近に自生していた「アウィキウィキ」をリゾート内にあるテニスガーデンに移植し、アクシスジカなどの外来草食動物から守りながらリゾートの造園チームが育成するというものです。
こうして繁殖した「アウィキウィキ」から採取した種子をオアフ島のライアン植物園で保管し、数年後に、かつて自生地だったフロポエ湾とマネレ湾の沿岸地帯に植栽する予定です。植栽に伴い、アクシスジカやムフロンなどの有蹄動物の侵入を防ぐ柵を取りつけて保護区を設ける計画も進んでいます。
溶岩原や岩の多い沿岸、乾燥した低木地、乾燥林に生育する「アウィキウィキ」は、かつてニイハウ島、カウアイ島、マウイ島、ラナイ島に分布していましたが、ニイハウ島とカウアイ島からは絶滅した可能性が高いと言われています。ラナイ島には現在、20株以上のアウィキウィキが移植された保護区が4か所ありますが、ここ数年の間に島内で確認できた野生株は2個体のみとなります。
連携を図るラナイ島の管理会社「プラマ・ラナイ」は、ラナイ島における持続可能なコミュニティの実現に向けて、島の自然資源と文化を守りながら住民の生活を向上させるための包括的なソリューションを開発・提供する管理会社です。狩猟管理、在来種の保護、流域管理、侵食防止、沿岸資源及び漁業の管理、外来種の制御、自然保護教育など、ラナイ島の多様な種と絶滅の危機に瀕している生態系を守るためにさまざまな保全活動を行っています。
プラマ・ラナイの保全部門では、ハワイ州森林野生生物課から許可を得たうえで、こうした保全活動のほか、苗床で育てた在来植物を島全体に移植したり、在来植物、カタツムリ、海鳥を捕食動物や有蹄動物から守る保護柵の設置にも注力したりもしています。
プラマ・ラナイの社長、カート・マツモト氏は、今回のプロジェクトについて、「ラナイ島固有の生態系を守り続けることは、持続可能な島づくりに欠かせません。フォーシーズンズ リゾート ラナイが絶滅危惧種であるアウィキウィキの保全に協力してくださりとても感謝しています。彼らの取り組みにより、島の固有種がまたひとつ生き残ることができます」と述べています。
フォーシーズンズ リゾート ハワイ
https://app.getresponse.com/click.html?x=a62b&lc=Sv62EY&mc=Iw&s=qVciGi&u=BNMAO&z=EBaRMT6&
「フォーシーズンズ リゾート ラナイ」造園部門ディレクター、ロバート・ウッドマン氏のウェブサイト
http://www.thebritishgardener.com/p/blog-introduction.html
プラマ・ラナイ
https://app.getresponse.com/click.html?x=a62b&lc=Sv62GL&mc=Iw&s=qVciGi&u=BNMAO&z=EJkmQPi&
文/堀内章子