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「自分が自分のいちばんの理解者になること」がメンタル安定の近道!~モデル高山都×マインドトレーナー田中よしこの大人女性のモヤモヤ解決対談~

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高山都さんと田中よしこ先生

FYTTE × GetNavi webが展開する「カラダ、ココロ、整う」プロジェクト。シーズン3のアンバサダーである高山都さんが、マインドトレーナーの田中よしこ先生にメンタルの保ち方についてのお悩みを相談する対談企画を実施。1回目の今回の話題は、「自分を理解するということ」。みなさんは、自分を理解していますか?

Contents 目次

「イライラ」は自分に何かを教えてくれている

お話する高山さん

高山さん なるべくメンタルは安定させておきたい、と思っているんですけど、イライラしたときにふだんしないキツい言葉選びをしたり、嫌なことを言ってしまったりすることがあります。女性特有のホルモンバランスによるものかな、とわかることもあるんですが、そんな自分にモヤモヤします。特に夫に対しては「家族だから」という甘えが出てしまいます。

田中先生 家族と「甘えが出ちゃう」という関係になれているのは、すばらしいことですね。でも、イライラしているときは自分を確認する時間。最近、がまんが続いていないか、自分に適した仕事とプライベートのバランスが崩れていないか。「イライラが何かを教えてくれているんだ」ととらえられるといいと思います。

高山さん 具体的にどんなことをしたらいいですか?

田中先生 どうしてそういう自分が出てしまったのか、どういうときに出てしまうのかを考えると、パターンが見えてくると思います。すると、対応やシミュレーションがしやすくなります。SNSなどを拝見すると、高山さんはがんばりやさんなのかな、という印象です。

高山さん 「スポ根」体質なんですよ。これまでの人生を振り返っても、いつも「まだやれる、まだやれる」っていう感じで。やっぱり、競争の世界で長く生きてきて、休んでいる間に抜かされるんじゃないか、いちばんを奪われるんじゃないかと焦ってしまうんですね。もっと、余裕をもって生きたいなと思うんですけど。

田中先生 それはもったいないですね。高山さんは、知らないうちに「結果」と「自分の価値」をごちゃまぜにしてしまっているのかもしれません。いちばんになった自分に価値があるのではなく、もともと高山さんという人には価値があって、いちばんになったらそれはさらにうれしいことだよね、と。自分が自分の理解者になってあげられると、自分で自分を苦しくさせるようなことはなくなると思います。

高山さん 世の中にはそういう人は多いんですか。

田中先生 もう、めちゃくちゃ多いです。自分を追い込んでしまって、体を壊して初めて気がつく、という人も多いです。

高山さん 私も一時期心身のバランスを崩しました。周囲の期待を応援とは受け止められず、プレッシャーに感じて、自分を追い込んでしまっていました。当時は、体も心もしんどかったけれど、そのときの経験から、人の痛みがわかるようになったかな。そうだよね、みんなそんなに強くないよね、って。

田中先生 高山さんはもともと、人の期待に応えたいと思うタイプなんでしょうね。その思いを追い込むほうに使うのはもったいないので、もっと自分の感性を出す、自分のよさを伝えるほうに使えるといいですよね。

説明する田中先生

「こういう自分が好き」という軸をもつ

高山さん 以前の私は、心がかちかちになっていたと思うんです。かちかちだと折れやすいけど、ゆるゆるにしておくと折れないから、ゆるめるスイッチを持っておきたいなと思います。それでも、家に帰ると夫に「ツノ生えているよ」なんて言われることもあって。ハッとして、ご飯食べたり、お風呂に入ったりしているうちに、「いつもの家の都ちゃん」に戻るんですけど。

田中先生 切り替えられる動作を自分で知っているのはいいことですよ。近くにいる家族が言ってくれるってものすごくありがたいですね。

高山さん 以前はどう切り替えていいかわかりませんでした。「全部私」だと思っているから。家にいても、ちゃんとしなくちゃ、ていねいに生きなくちゃって、自分のためにしていることも外に向けて見せているような感覚があって、オフの状態にもっていけない。いまって、SNSなどを通して個と社会がつながっているから、規模感は違ってもみなさんも同じようなことがあるんじゃないかな

田中先生 高山さんは、人からどういうふうに見られたいと思いますか?

高山さん 以前は、「ちゃんとしている人として見られたい」「みんなの期待を裏切りたくない」と思っていましたが、先生がおっしゃっていたみたいに、私が私の価値を認めてあげていればこんなふうには思わなかったんでしょうね。でも、結婚して、“ちゃんとしてない”ある意味“底辺”の姿を知っている強い味方が家のなかにいる、怖がらずに自分を見せられる毎日なので、そういう気持ちもだいぶ薄くなってきたと思います。

30代半ばから後半、特に女性はライフステージの変化の時期で、結婚とか出産とか家を買うとか、スケルトンでみんなの生き方が見えてしまうんですよね。そうなると、私の人生これで大丈夫かなと思ったりすることはまだまだ多いですけどね。

悩んでいる風の高山さん

田中先生 「こういう自分が本当に好き」というところを見つけて軸にして、その軸よりいまは落ちている、だからこういうことをしている、という発信をしたら、多くの人の参考になるはずです。人助けなんだと思うと、発信も肩の力が抜けると思いますよ。

高山さん 「そうはなれないよ」というようなきれいなものばかり見せるより、そのほうがリアルですよね。

田中先生 そういう話のほうがみなさん助かるんですよ。高山さんが持つ影響力が、みなさんの助けになることに向くといいですよね。

えがおでアドバイスする田中先生

いつも明るく楽しく、メンタルも安定していそうに見える高山さんがリアルな心情を吐露してくれた今回のインタビュー。意外な一面だと感じる一方で、すごく人間らしさがあっていいな、とホッとした方もいるのではないでしょうか。次回のインタビューでは、自分に自信をもって進んでいくために大事なことについて、田中先生とともに解決策を見出していきます。

<プロフィール>

高山都/1982 年生まれ。FYTTE × GetNavi webが展開する「カラダ、ココロ、整う」プロジェクト・アンバサダー。モデル、女優、ラジオパーソナリティーなど幅広く活動。趣味は料理とマラソン。「#みやれゴハン」として料理やうつわなどを紹介するインスタグラムが人気。 趣味のマラソンでは、横浜マラソン2016を3時間41分で完走の記録を持っている。著書『高山都の美食姿』(双葉社刊)シリーズ1~4も好評発売中。Instagram:@miyare38

田中よしこ/マインドトレーナー。トランスフォーメショナルコーチ®。心理学や脳科学、コーチングなどを組み合わせたメソッドで、これまでにのべ7000人以上の思考の整理や自信回復をサポート。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい 仕事・恋愛・人間関係の悩みがなくなる自己肯定感の高め方』(KADOKAWA)など。株式会社コレット 代表取締役。

撮影/田辺エリ ヘア&メイク/鎌田真理子(高山さん)取材・文/馬渕綾子

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