インドの聖人と言われ、ノーベル平和賞の候補にもなっているシュリ・シュリ・ラヴィ・シャンカールさん。彼が発信する生きる知恵は世界中の人々の心をとらえ、人生を変えていきます。今回は、シュリシュリ流の人間関係をしなやかにする方法を3つアドバイスします。
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■インドから世界に愛と平和を訴える聖人の言葉
シュリ・シュリ・ラヴィ・シャンカールさんは、インドの大聖人と言われ、世界中に活動し、世界中にファンを持つ教育家、慈善事業活動家です。
彼が発信する言葉は生きる知恵として世界各国の人々の心に届きます。ストレスを解消し、今この瞬間を生きるための強力な呼吸法である「スダルシャン・クリヤ呼吸法」を考案。この呼吸法と同時に瞑想や生き方に関する知恵を学ぶプログラムも展開し、世界中の人が心と体を癒し、幸福な人生を歩み出しているのだそう。
そんなシュリシュリさんの著書『大聖者シュリシュリさんの贈り物 幸せに目覚める気づきの言葉』より、人間関係をスムーズにし、仕事を円滑にすすめるための知恵を3ついただきます。
「いい仕事をして欲しいなら人をほめること」
人には3つのタイプがあります。賢い人、不誠実な人、未熟な人です。
賢い人は叱られようが、ほめられようがよい仕事をし続けます。不誠実な人々によい仕事をさせるためには、ほめなければなりません。そして未熟な人たちには、ほめること、ときには叱ること、両方が必要なのです。
不真面目な人をほめることは、社会のためになります!
(シュリ・シュリ・ラヴィ・シャンカール)
「繊細な気配りができれば、権力などいらない」
愛と権力は対極にあるものですが、この2つは共存しています。
自意識が強い人は権力的になり、細やかな気配りができる人は権力を使う必要がありません。権力を振りかざすのは、自信と愛が欠けているからです。権力を押しつけると、その効果は弱まっていきます。分別がある人は、権力などまったく要求せずに、自然とそれを手に入れます。
有能なビジネスリーダーは権力を押しつけたりせず、
あなたに権力を感じさせることもないでしょう。
権力は、けっしてひらめきや意欲をもたらさないからです。
(シュリ・シュリ・ラヴィ・シャンカール)
「自分が強くなれば、誰の下でも快適に働くことができる」
人の下で働くのがイヤという人は、弱さの証です。
強い人は誰の下でも、愚かな上司の下でさえ気持ちよく働けますが、それは自分の強さを知っているからです。精神的に弱く貧しいと、賢い人の下で働くことさえ、不快に感じます。
誰かの下で働いて不快な気持ちになったら、あなた自身がもっと強くなるべきだということです。強さがあれば、知性と熟練した技術をもって不利な状況を有利に変えることができます。これをコミュニケーション力やスキルが向上する好機ととらえましょう。
人の下で働くのが嫌というのは、弱さを証です。
自分の力が揺るぎないものだと知れば、誰の下でも快適に働くことができます。
(シュリ・シュリ・ラヴィ・シャンカール)
シュリ・シュリ・ラヴィ・シャンカール
1956年、南インドのタミル・ナードゥ州の名家に生まれる。1981年にスダルジャン・クリヤ呼吸法を考案し、翌年アート・オブ・リビング(NGO)を設立。毎年、世界40か国以上を訪れ、世界各国の紛争解決、震災などの復興支援、刑務所での校正プログラムなど、教育家、慈善事業活動家として、インドにとどまらず世界中で精力的に行動。ノーベル平和賞にもノミネートされ、2016年3月にはインド国家勲章を授与された。
文/FYTTE編集部