日本と比べるとふき取りタイプのメイク落としの種類はとっても多くて色鮮やかなパッケージが揃っています。スパのコスメコーナーの一角や、お化粧品専門店にはかなりのスペースでメイク落としシートのコーナーが君臨しています。そのコーナーたるや圧巻で色とりどり、さまざまな匂いや成分入りで目移りしてしまいます。お気に入りのブランドで探すのか、見た目のかわいさやパッケージの大きさ、取り出し口の便利さなどで決めるのか、肌に良い栄養分配合を重視するのか、買い手優位市場となっています。価格はお手頃な5ドル以下から上は50ドル以上と幅広い価格設定と効果が期待されるところです。
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アメリカではこんな人たちにふき取りクレンジングシートが人気!
まず日本とアメリカの違いは水にあります。アメリカの水は硬水で肌につけた後、乾燥しやすくなっていて肌に相当な負担がかかります。得に筆者の住んでいるシカゴの冬なんてそれは寒く、乾燥が激しく、ときには金具をさわった指先に火花が散るほどの静電気が起こります。と言うことで水で洗顔をした後の顔のパリパリ感、乾燥が嫌い、クレンジング、洗顔などのひと通りの工程をするのが面倒などの理由により洗顔するよりメイク落しにはふき取りタイプを使っている人が少なくないのです。忙しいとき、疲れているときなど手早く簡単にメイクが落とせ、時間をかけずに済む、使用後のシートはポイッとゴミ箱に捨てるだけの手軽さ、便利さがアメリカでは受けています。
ふき取りタイプのメイク落としシートの選び方のコツ
数あるメイク落しの中からどれにしようかと選ぶにあたってアメリカではこんなことに気をつける人が多いようです。シートに含まれている成分の中にどんなケミカルが使われているか、逆にバクテリア増加に影響していないのか、それによって起こる可能性のある肌のダメージなどについても購入時に慎重になって選んでいます。肌に優しいアルコールフリー、フレグランスフリーなど乾燥を招く原因に成り兼ねないものは排除する傾向にあります。使った後の肌のヒリヒリ感や乾燥が起こらない商品がもちろん好まれています。そしてアイメイクにポイントを置いている人が多いアメリカでは、落ちにくいアイメイクがキレイにさっぱりと落ちるかどうかも重要なポイントになります。
いろいろな成分入りが人気でパッケージが命!
見た目も楽しいふき取りタイプのメイク落としシートは選ぶだけでワクワクしちゃう。
店頭に並ぶ種類の多さには驚かされますが、アメリカではいろんな種類の品があるのでどれにしようかとっても迷ってしまいます。見た目で言うとバラ、ラベンダーなどかわいらしい花と色がパッケージに描かれているものから、ココナッツ、バニラ、アロエと肌に栄養を与えてくれそうなタイプ、コラーゲン、ヒアルロン酸、ビタミンCと見るからに肌に良さそうな成分が入っているものなど、さまざまです。使ってみるとシートの素材感や、メイクの落ち具合なども実感できますが、まずは見た目で手に取ってもらうことが大切なので、どのブランドもひと目でどんな成分が配合されているかわかるようなパッケージでデザイン重視、目立つが勝ち!などの傾向にあります。取り出し口がワンタッチで開き、シートの乾燥を防ぐ密封可能なタイプも便利で好まれています。
これからやって来る肌の大敵、冬の季節にも使える、すぐれもののふき取りタイプのメイク落としシート。見た目で楽しく選んで、手に取ってパッケージをしっかり読むことを心掛けたいものです。
写真・文/脇方真由美、ホリ・コミュニケーション