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薬膳、漢方、そして鍼灸へ
東洋医学を学び始めたのは、もう10年以上前のこと。中医学の基礎を学び、薬膳、漢方薬を学び、食養生の分野の国際薬膳師、漢方薬の分野の国際中医師の資格を取得しました。雑誌や本をつくるために、関連の本はいろいろ読んできましたが、一から学ぶと知らなかったことがいっぱい。歴史や哲学的な発想にも関心が広がり、私はこの分野に一気にはまってしまいました。
東洋医学をきっかけにできる勉強は山ほどあり、学ぶほどに、人がどのように不調になり、治っていくかを理解するようになります。そして、これまで編集・ライターとして取り組んできた美容や健康、ダイエットというテーマが、病気を予防することにダイレクトにつながっていくのだということを改めて感じるようになりました。
東洋医学でいう「治未病(未病を治す)」とは、病気になる前に体を整える意味。これを叶えるのは、古い言葉でいえば〝養生〟。でも、今の言葉に置き換えれば、美容や健康増進にほかなりません。そして、それを行うのは、ドクターでもスポーツトレーナーでもなく、自分自身。東洋医学を学ぶことは、まさにその実践であり、結果的に、たくさんの情報を自分のものにすることにつながるのです。
薬膳や漢方を学んだ私は、薬への関心から、薬店で仕事をする登録販売者の試験にも挑戦。今、鍼灸の専門学校で学んでいます。今年の4月からは最終学年である3年生に。来年には国家試験がありますから、今年は腰を据えて勉強しなければならないでしょう。すっかり衰えてしまった記憶力に鞭を入れながら、もうひと息、頑張りますよ(笑)。大人になってから、医学を学ぶ。それは、体のこと、命のこと、人生のことを考えるきっかけになります。もし、今、「いつか東洋医学を学んでみたい」と思っている方がいらっしゃるなら、私はお伝えしたいと思います。
「その思いをぜひ、少しずつでもいいから、すぐに始めてください」と。
東洋医学を学ぶ。それは、未来の自分自身にとって、大きな栄養となってくれます。ひとつ学ぶと、次に新しい学びのテーマが生まれます。そして、楽しみながら学んだことが栄養となり、それが自分自身の体に帰ってくる! すばらしいことだと思いませんか?
「東洋医学を始めよう」
これは、健康長寿の時代を生きていくこれからの人たちに届けたいメッセージです。楽しく学ぶことを通じて、「自在名医」を実践する人が増えていくことを、私は願っています。
今回のお話はここまで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今後も、どこかで、東洋医学の魅力についてお話できたらと思います。
また、今、必死に頑張っている鍼灸の勉強についても、お話したいと思っています。