人を惹きつける、最強のツールはその人らしさ。とはいっても「らしさ」は曖昧で、見つけるのは簡単ではありません。「自分らしさは探すものではなく、つくるもの」と話すのは雑誌やCMなどで活躍する美容家の神崎恵さん。神崎さんといえば、「モテ」「ツヤ肌」とイメージする人も少なくないはず。
今回は、神崎さんの著書『わたしを幸せにする41のルール』(廣済堂出版)から自分らしさを手にいれるための方法をご紹介していきます。
Contents 目次
RULE 1「自分らしさ」は自分の「好き」なものから 選んでしみ込ませる
自分らしさを探すこと、神崎さん自身も難しく感じてきたといいます。そして「周りの“自分らしさを持つ人”」をうらやましく眺めてきました」と話します。
「でもあるときふと気がつきました。 自分らしさは探すものではなく、つくるものでは、と。
まず、『自分らしさを周りの人や自分自身に印象づけるときにいちばん効果が強くわかりやすいことはなんだろう?』と考えました。
そしてダイレクトに印象につながる“見た目”にアクセントをつけることにしました。そこで、自分の数ある“好き”のなかから、毎日に近いほど身につけられるものを選出し、ことあるごとにそれをアピールしようと決めました」
はじめたのは、「ターコイズブルー」という色と、「ツヤ肌」に「ゆる巻き髪」。それから撮影や取材でもこれを魅せ、発信していくように。
「“らしさ”をつくるために必要なのは、“ブレない”こと。 そのためには、自分の好きなものや考えから選ぶことが大切になります。
わたしがこの仕事を夢見たときからこだわっているのが、「美容」と「女性の生き方」の融合。「だから、どんな内容のお仕事でも美容だけではなく、必ず生き方にまじわる提案をすることで、わたし“らしさ”をプラスしています。これを続けてきたことで、今では“神崎さんといえば”と感じていただけるようになってきました」。
「自分らしさには、安心感がある。わたしという存在を肯定でき、そして楽しめる」と神崎さんと話します。
RULE 2 地味でも派手でも主役でいる
女性は人生の折々で、誰かの脇役になることも多く、それが長期間続くこともあります。パートナーや友人、空間、会社の職務…。この環境にいると自分の良さが消えてしまうような、惨めな気持ち。
「これは毎日や自分の気持ちをにごらせる。
ネガティブな思考しかできなくなり、ひとや自分の嫌な部分だけを見てしまうようになったり、落ち込みやすくなります。最初の結婚のとき、わたしはこのひとの脇役になった、と感じました。
自分を出してはいけないような、自分が一枚、何か膜のようなものに包まれてしまって、リアルに自分を実感できなくなった感覚。
自分が人生の主役でいることはとても大事。それはちやほやされるとか、目立とうとか、地味ならダメなのか? とかそんなことではなくて。
自分のストーリーをちゃんと生きること。
ひとのストーリーから抜け出すための手段。いろいろと試したなかで、効果的だったのは、やっぱり自分主導の世界を持つことでした」
たとえば習い事やジムやヨガに通う、何かを勉強するのでもいいのです。自分で選択し、行動することで、明らかに何かが前進していきます。
「今わたしは自分のストーリーを生きている」と心から思えることが大切です。どんなことでも、自分の人生の主人公になれる夢があれば、それが自分を作っていきます。
「“夢”は自分を主役にできるのだと思う。
その実感は、たったそれだけで今まで平坦で色褪せていた毎日をドキドキと息づくものに変えてくれ、自分を主人公にしてくれる」
生きているのがなんとなく苦しいと感じるときは、自分のストーリーを生きていないのかも。まずは自分の時間を確保して、自分の人生の主人公に戻ること。そうすることで自分らしさが輝きます。
文/庄司真紀
参考書籍
神崎恵『わたしを幸せにする41のルール』廣済堂出版