手書きをすることは少なくなっても、お礼状を書いたり、芳名帳に名前を書いたりする機会は意外とあるものです。そんなとき、大人らしい美文字だと印象が上がりますよね。今回は、ペン字講師の萩原季実子さんに、品のある優雅な文字を書くための3つのポイントを教えてもらいます。萩原さんの著書『自分の名前がきれいに書ける!萩原季実子の大人の美文字レッスン帳』から、3つのうち1つのポイントをご紹介します。ペンを持ってトライ!
Contents 目次
【メソッド1】線をつなげて、やわらかい印象に
品のある文字を書くための3つのポイントをお伝えします。
このポイントを押さえれば、誰でも品のある名前が書けるようになります。
ひとつ目のメソッドは線をつなげて、やわらかい印象にすることです。
タテ線、ヨコ線をつなげると、文字はとたんにやわらかな印象になります。
まずは一、二、三から練習し、線のつなげ方を覚えましょう。
やわらかさを出すポイントは、次の線へのつながりです。
「一」を書くときも次の字へのつながりを意識して、書き終わりは止めないで内側に向けてすっとハネを入れることで、印象はぐっと変わります。
「三」のように2本、3本と線が増えていったときは、すべての線をつなげずに最後の2本だけをつなげること。
「三」なら、一画目と二画目はつなげず、二画目と三画目をつなげます。「川」も同様に、最後の二画の線だけをつなげると、やわからい印象に変わります。
また、直線ではなく、書き出しのところに、「ため」を入れるとメリハリが出て、大人っぽいイメージの文字になります。
この打ち込みは強く入れないほうがしっとりした字になります。カチッとしたイメージにしたいときは打ち込みを入れましょう。
【レッスン】流れに沿ってつなげて書いてみよう
ステップUP
「土」という字を書いてみましょう。
二画目のタテ線、三角目のヨコ線をつなげて書きます。二画目と三画目の接点に丸みをつけるテクニックです。書き慣れると、いろいろな字で応用できます。
結婚式などの芳名帳、大事な方へのお礼状など、もっと自分の名前を綺麗に書きたい!そんな方のためのメソッドです。自分史上、最高に綺麗な名前を書いてください。
文/庄司真紀
萩原季実子著『自分の名前がきれいに書ける!萩原季実子の大人の美文字レッスン帳』(アスコム)