子どもっぽい文字を気にしている人は多いのでは? ふだんはよくても、あらたまった場所ではきちんと大人らしく文字を書きたいですね。とは言ってもペン字講座を受けたりするのは敷居が高いもの。学校では習うことのない、女性らしい上品な文字をペン字講師の萩原季実子さんに教えてもらいます。前回に続き、萩原さんの著書『自分の名前がきれいに書ける!萩原季実子の大人の美文字レッスン帳』から、3つのうちの2つ目のポイントをご紹介します。
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【メソッド2】角に丸み(曲線)をつける
「田」や「山」などの角張った文字の折れ部分は、丸みのある曲線で書きます。
カクカクさせず全体を丸くすることで上品な印象に。また月のような文字は中をとじると優雅さが出ます。
人気の名前で使われる智や里、京、結など、四角が入った漢字は、角張った印象になりがちですが、曲線を上手に使うことで、やわらかく、こなれた印象の文字になります。また、ヨコ線を見つけたら、「中とじ」で美しく。
筆で書いた書のように少しくずした字を見て、日本らしい美しさを感じたことはありませんか? 曲線の使い方を覚えることでそんな品のある文字を書くことができます。
まず覚えていただきたいのが、 四角の書き方です。「口」のような四角の文字は数字の2を書くイメージで、すっと書きます。
この応用が中とじです。「日」「田」のような字を書くときも、しっかりと中をとじず、2を書くようにします。最後に角を丸くする書き方。「山」や「羽」のように角がある文字は丸みをつけます。そうすることで、硬さがとれ、筆で書いたようなやわらかさが表現できます。
現代はパソコンや新聞の活字が中心で、手書きの文字を見ることも少なくなりましたが、きれいな手書きの文字の曲線を意識して見てみましょう。「うまい!」と言われる曲線をマスターすると文字の印象が変わります。四角は多くの名前に使われているので、自分の名前の当てはまる部分を探してみてください。
文/庄司真紀
萩原季実子著『自分の名前がきれいに書ける!萩原季実子の大人の美文字レッスン帳』(アスコム)